トヨタ新型ノア/ヴォクシーが2026年より台湾でも生産開始→日本に輸出へ。異例の富士松工場との並行生産だが、これによるメリット・デメリットは?
概ね日本専売だったノア/ヴォクシーも、遂に海外生産へと踏み切るようだ
トヨタのミドルサイズミニバンとして高い人気を得ている新型ノア (Toyota New Noah)/ヴォクシー (New Voxy)。
2022年1月に発表・発売されて2年8か月近くが経過しますが、2025年1月~2月頃には初のマイナーチェンジ相当となる一部改良が予定されています。
ただ、型式指定における不正問題の影響により、トヨタの改良モデルや新車・新型車の登録がより慎重になっている関係で、発売スケジュールが大幅に遅れているため、ノア/ヴォクシーの2025年モデルも当初の計画より遅れる恐れが出ています。
そんなノア/ヴォクシーが、国内生産のみではなく海外でも並行して生産されると報道されています。
生産国は台湾で、2026年より生産開始へ
今回この情報を報道しているのは中部経済新聞で、元々ノア/ヴォクシーは、愛知県刈谷市のトヨタ車体・富士松工場にて生産されていますが、2024年1月より愛知県豊田市の元町工場でも並行生産されています。
富士松工場では、ミニバンモデルだとエスティマ (Estima)やアルファード (ALPHARD)/ヴェルファイア (VELLFIRE)なども生産されてきました。
そして元町工場では、2022年夏までヴォクシーが生産されていて、約1年半ぶりの並行生産となり、この生産の主な狙いとしては「工場間の生産負荷を平準化し、安定かつ迅速な車両供給につなげる」こととなっています。
タイミングとしては2回目の一部改良(2026年モデル)が濃厚か
つまり、2024年9月時点でも国内での並行生産が行われているノア/ヴォクシーですが、中部経済新聞曰く、2026年からは日本(愛知県)の富士松工場と台湾をまたいでの並行生産に乗り出すとのことで、この流れはトヨタとしては異例中の異例とのこと(元町工場は別のモデルの生産に注力する可能性が高い?)。
そして台湾での生産及び、ノア/ヴォクシーが日本へと輸出される時期が2026年ということは、2回目の一部改良もしくはマイナーチェンジを迎えるタイミングでもあるため、そのタイミングを狙っての生産工場の変更に踏み切るのだと推測されます。
なお参考までに、2026年には日本国内の自動車法規制が見直される時期でもあり、具体的には以下の3項目が挙げられます。
☆生活道路の最高速度の引き下げ(2026年9月1日)
→中央線などがなく速度規制がかかっていない道幅5.5m以内の道路の最高速度を時速60㎞から時速30㎞に変更する☆ガソリン車の燃費基準の強化(2026年モデル)
→乗用車やSUVなどライトトラックの燃費基準が、1ガロン当たり約49マイル(1L当たり約20.7km)まで引き上げられる☆自動ブレーキの義務化(2026年7月)
→国産車の継続生産車と輸入車の継続生産車に自動ブレーキが義務化される