【ホンダ公式も発狂?】SEMAショー2025に『エンジンも6速MTもタイプR化』したオデッセイタイプRが登場。K20C型ターボを550馬力まで強化&センター3本出しマフラー

まさか見た目だけでなく「中身もタイプR」に仕上げたオデッセイが登場するとは…

2025年10月29日~11月9日まで、東京ビッグサイトにてジャパンモビリティショー2025 (JMS2025)が開催されている一方、同年11月5日~8日まで、アメリカ・ロサンゼルスでは世界最大のカスタムカーイベントとなるSEMAショー2025が開催。

本イベントでは、様々な自動車メーカーが過激なカスタムカーを出展していますが、今回何とも過激なホンダ・オデッセイ (Honda Odyssey)のカスタムカーが出展されています。

その名も「オデッセイタイプR」で、ホンダ非公式の改造モデルではあるものの、単に見た目をタイプR仕様にカスタマイズするだけでなく、何とエンジンやトランスミッションまでもタイプRと同じ仕様に改造。

一体どのような仕上がりなのかチェックしていきましょう。


見た目はアメリカ仕様のオデッセイだが、エンジンルームには怪しげなエンジンカバーが

こちらが今回、アメリカ・ラスベガスのSEMAショー2025にて出展されるカスタムモデルのホンダ・オデッセイタイプR(海外カーメディアCARBUZZより引用)。

本モデルは、オデッセイ本来の広々とした室内空間(3列7人乗り)を維持しながら、ミニバンとは思えないような安定した走行性能を引き出しつつ、エンジンはシビックタイプR (FL5)にも搭載される排気量2.0L 直列4気筒VTECターボエンジンに置き換えられています。

ちなみに室内空間においては、本革シートや合成皮革トリム、運転席・助手席・2列目キャプテンシートにシートヒーターを備えるなど、ラージサイズミニバンとしての商品力を提供。

車内にはまさかの6速MTシフト!

こちらはコックピット周り。

画像でもお分かりの通り、9インチディスプレイオーディオや7インチ液晶+アナログメーターのハイブリッドなど、オデッセイ本来の機能を搭載しつつ、何よりも一番の驚きがセンターシフトノブ。

レッドのカラードステッチが縫合されたシフトブーツの先には、しっかりと6速MT用のシフトが備えられ、当然のことながらクラッチペダルも搭載。

まさか2025年モデルのオデッセイをベースに、タイプRのエンジンとトランスミッションを備える過激モデルが登場するとは…

いくらホンダ非公式の改造モデルとはいえ、ここまで完成度高く仕上げて来るとは予想外ですし、何よりもK20C型直列4気筒ターボエンジンをスワップしてくる男意気に感動。

単にタイプRのエンジンをスワップするだけでなく、更に550馬力までパワーアップ!

こちらが、実際にオデッセイのエンジンルームに搭載されているK20C型エンジン。

本モデルは、BisimotoとJordan Distributors Inc (JDi)の共同開発によって実現した一台で、SEMAショー2025での出展車両として紹介されていますが、ユーザーからの要望が多ければカスタムメニューとしてラインナップすることも可能とのこと。

あと、これも注目してほしいのがエンジンパフォーマンス。

本来のシビックタイプRのエンジン出力は315hpですが、このままだとアメリカ向けオデッセイのV6エンジン搭載モデル(280hp)と、そこまで大きなスペック差がありません。

そこでBisimotoとJordan Distributors Inc (JDi)は、三菱ステージ2ターボチャージャーを搭載し、燃料系統のアップグレードやチューニング、エンジンマウントの交換、シビックタイプR専用インタークーラー、そして専用エキゾーストシステムも搭載することで、エンジン出力を大幅アップデート。

その結果として、何と315hp → 550hpを超えるエンジンへと進化し、まさにアメリカらしい過激なチューニングモデル。

リアデザインもタイプR仕様にアップデート

こちらはリアクォータービュー。

ちなみにこのモデル、エンジンとトランスミッション以外にも、足もとの19インチ鋳造アルミホイールもシビックタイプRと同じで、センターオーナメントキャップも当然”赤バッジ”。

リアエンドの”H”の赤バッジに加え、大きく張り出したリアロアバンパーと縦型基調のリフレクター、そしてセンター3本出しとなるマフラーもインストールされ、まさにタイプRを想起させるレイアウトとなっています。

足回りもタイプR仕様にセッティングされ、まさにオデッセイタイプRを具現化

あと細かい仕様を見ていくと、シビックタイプR用のブレーキと調整可能なコイルスプリングサスペンションをインストール。

エンジンプッシュスタートもタイプR仕様に変更され、まるで本物のスポーツカーが始動したかのような感覚を味わえるのもポイント。

フロントガラスのバナーにも記載されている通り、タイヤサイズは275/35シリーズのトーヨー製プロクセスタイヤを装着しています。

2ページ目:一方でホンダのアメリカ法人は、SEMAショー2025にてシビックタイプR (FL5)のラリー仕様を発表!