日産の新型エルグランド (E53)のJMS2025出展車は「中間グレード」の可能性大!最上級「VIP/LUXION」の存在とプロパイロット2.0非搭載の理由。TAS2026でのサプライズ発表を緊急予想
もしSNSの情報が事実であれば、日産の今後のPR活動に期待したい
2025年10月29日に世界初公開され、2026年夏頃に発売予定となっている日産のフルモデルチェンジ版・新型エルグランド (Nissan New Elgrand, E53)。
前回のブログにて、日産公式ニュースリリースやジャパンモビリティショー2025 (JMS2025)、更には車系YouTuber向けに先行公開した車両が「上級グレード」ではなく、まさかの「中間グレード」であるとの噂が浮上しました。
この情報は、SNSユーザーが実際にJMS2025に訪問し、日産の説明員に質問した際に得られた回答とのことですが、もしもこれが事実であれば、同社はとんでもない隠しダマを持っていることになります。
JMS2025に出展されている新型エルグランド (E53)は、競合アルファードでいえばHEV Z [E-Four]グレードに相当?

こちらが、日産公式プレスリリース及びJMS2025にて出展された新型エルグランド (E53)。
現時点では、日産は具体的なグレード名は公開していないものの、日産の説明員によると「1.5L e-POWER×e-4ORCEの中間グレード」に属するとのこと。
トヨタ・アルファード (Toyota New ALPHARD, 40系)でいえばHEV Z[E-Four]もしくは、ヴェルファイア (New VELLFIRE, 40系)でいえばHEV Z Premier [E-Frou]に相当するグレードだと予想されますが、エルグランド (E53)では、本仕様よりも更に上のグレードが存在するということに。
つまり、アルファード/ヴェルファイアでいえばHEVエグゼクティブ・ラウンジ (Executive Lounge)相当のグレードが存在することを意味するわけですが、もしもこれが事実であれば、先代E52エルグランドのVIP相当のグレードが登場する可能性が高そう。
アルヴェルのExecutive Lounge/Spacious Loungeに相当するのが、エルグランド VIPグレード

ちなみにVIPグレードは、E52型でいうと3列7人乗りと2列4人乗りの2種類がラインナップ。
3列7人乗りがExecutive Louge相当で、2列4人乗りがアルファード HEVスペーシャス・ラウンジ (Spacious Lounge)に相当するため、新型エルグランド (E53)も様々なシーンに合わせてのラージサイズミニバンを提供することが期待されます。
ルキシオン (LUXION)というグレード名で登場する可能性も?

この他にも、既にC28セレナ (New Serena)にラインナップされている最上級グレード e-POWER ルキシオン (Luxion)のような、プロパイロット2.0とヘッドアップディスプレイ[HUD]を標準装備する最上級グレードとして設定する可能性も考えられそうですが、さすがにミドルサイズミニバンとラージサイズミニバンでの「グレード名による差別化」もしたいでしょうから、「LUXION」という名称を設定してくる可能性は低そう。
ちなみに、「ルキシオン (LUXION)」というグレード名の由来は、「Luxe(上質な)」と「zion (神の国)を組み合わせた造語であり、「上質で特別な最高級感」を表現しています。
VIPもしくはLUXIONじゃないと、プロパイロット2.0&ヘッドアップディスプレイは搭載されない?

なお、日産公式が公開している新型エルグランド (E53)では、ハンズオフ機能付きのプロパイロット2.0と連動させるヘッドアップディスプレイ[HUD]が搭載されていないのですが、その理由も「上級グレードではなく中間グレード」ということであれば納得できますし、別の見方をすれば、プロパイロット2.0及びヘッドアップディスプレイ[HUD]が搭載されるのは、最上級グレードのVIPもしくはLUXION相当じゃないと不可ということになりますね。
ただ日産の公式ニュースリリースにもある通り、新型エルグランド (E53)では、(HUDの記載は無いものの)プロパイロット1.0 or 1.5相当でも「ナビリンク機能と連動したハンズオフ運転」が可能になるとのことですから、エルグランドというフラッグシップショーファーカーは「ハンズオフのプロパイロット搭載が当たり前」という立ち位置になるのかもしれませんね。

そう考えると、HEV Z/HEV Z PremierやガソリンZ/ガソリンZ Premierといった中間グレードでも設定されているアルファード/ヴェルファイアは、選択肢が広いという印象で、「アルヴェルを購入する層が、どのような装備を必要としていて、どの装備を必要としていないのか」をよく理解していると思いますし、商品レベルが高いことにも再度納得。
もちろん、トヨタ・アルファード/ヴェルファイアと日産エルグランドでは、それぞれの商品に対する考え方・方向性が大きく異なる可能性はありますが、何れもメーカーを代表するフラッグシップショーファーカーである以上、ミドルサイズミニバンよりも豪華になることは当然。
「ミドルサイズミニバンに搭載される機能が、ラージサイズミニバンに備わっていないことは考えにくい」というのが当然の流れなので、改めて日産の最上級グレードの隠しダマに期待したいところですね。


