【辛口評価】ホンダS2000オーナーで元サーキットドライバーが斬る!ホンダ新型プレリュード (BF1)の走りは本当に絶賛されたものなのか

元アマチュアサーキットドライバーがプレリュードを駆るとどうなるのか?

2025年9月に私に納車されて2か月以上が経過した、ホンダ新型プレリュード (Honda New Prelude, BF1)。

走行距離も3,000kmを突破し、ようやくこの車の良し悪しなどが分かってきたように感じられます。

ただ今回は、ちょっと趣向を変えて、私がいつもお世話になっている知人に終日プレリュードを普段使いしていただくことに。

知人は、過去にアマチュアサーキットの大会で数々の記録を残してきた経験と実績があり、これまでマクラーレンを中心としたスーパーカーを走らせる一方、今はサーキット専用に改造したホンダS2000と、サーキット&公道走行用に改造した別のS2000を所有するほどの生粋の「走り好き」。

そんな走り好きで、サーキットに特化した知人が、終日プレリュードを活用したらどうなるのかをインプレッションしていただきました。


プレリュードはCOMFORTモードで走らせた方が良い

知人曰く、この日は仕事の出張で往復270kmほど走らせる用事があったため、そのためにプレリュードを活用することに。

往路はオール高速道路走行に対し、復路はオール下道だったそうですが、約270km走らせての結論としては「COMFORTの走行モードで走らせた方が一番良い」という内容でした。

っというのも、COMFORTモード特有の(良い意味でダルい)アクセルフィールやレスポンス、足回りのフワフワ感が、ドライバー視点で見ると「最もバランスが取れている」のだとか。

SPORTモードはフロント周りにばかり力を入れていて、バランスが悪い

一方でGTモードやSPORTモードになると、フロントからくる突き上げやショックを抑えることに力を入れ過ぎてしまい、リアの足回りの変化が全くないために「かえって酔ってしまう」とのこと。

特にSPORTモードにおいては、この変化が顕著に表れているそうで、ちょっとしたウェービングでハンドルを切ったときのレスポンスも過敏になっているために、「確かにスポーティな走りに感じる」と思いながらも、こちらもリアの足回りが全く追いついていないたのだとか。

そのため、調子づいてワインディングなどでオーバースピードになってしまい、”クラッシュしてしまう”ほどの「分かりづらいデンジャラスさ」があるようです。

元アマチュアサーキットドライバーが考える、INDIVIDUALモードの最適解は?

実際に約270kmほど走らせてみての印象として、プレリュードではインディヴィジュアル(INDIVIDUAL)モードにて設定変更ができますが、仮にこのモードで各項目の設定変更ができるのであれば、知人が真っ先に変更するのは…

パワートレイン:COMFORT

ステアリング:COMFORT

サスペンション:GT

エンジンサウンド:SPORT

以上の通りだそうで、プレリュードのキャラクターや持っているポテンシャルを普段使いで活かすには、パワトレとステアリングはCOMFORTで十分で、ちょっとしたショックを抑える意味でGTモードが最も最適なのだそう。

プレリュード本来のポテンシャルの高さはどうなの?

この他、知人がこの車で注目していたのが「クルマ本来のポテンシャル」。

そのポテンシャルを見ていく上で気になったのは以下の通り。

●ボディ剛性が高い

●乗っていて疲れない

●エンジン高回転の車内が静か(アクティブサウンドコントロールは一旦無視)

●高速域で走っているときのフロントリフトが無いのは安心感が高いが、一方でリアの踏ん張りが弱い

●排気量2.0L 直列4気筒直噴エンジン+デュアルモーターによるハイブリッドe:HEVの特性は独特
・低回転時のモーター加速はスムーズ
・高回転域の生のエンジン音が弱く、良くも悪くも普通で面白みがない

●コンシールドワイパーによるワイパーウォッシャーの噴射が効率的で良かった

以上の通りで、知人が常々コメントしていたのが「ボディ剛性の高さ」で、S2000のように旧世代スポーツカーには無い「走りの安心感が高い」とのこと。

もしかすると、その剛性の高さが「ドライバーに対して変な自信を与えてしまっている?」のかもしれませんね。

実際のところ、知人はこの車との「人馬一体感は底上げされているが、安全装備の制御の煩わしさがドライバビリティを引き下げている」とのことで、この点は時代の変化に伴うものと割り切らざるを得ないのかも。

2ページ目:プレリュードのシート形状や後方視界にも注目!総じてプレリュードは約618万円で購入する価値はある?