【理不尽すぎる】トヨタ新型GRヤリスのテレビCMが放送禁止に!「性能の高さ=危険運転」とみなされる末期症状。ジャンプしてバーガーを受取る「遊び心」すら許されない時代へ
車の性能をPRすることがテレビCM最大の魅力なのに、その魅力が「放送禁止」って滅茶苦茶だな…
年々コンプライアンスが厳しくなっているテレビ放送。
ちょっとした刺激ある内容であっても、テレビCMですら放送できないほどに厳しくなっている昨今ですが、今回トヨタのオーストラリア法人が先行公開した「GRヤリスでのアクティブドライブスルー動画」が、コンプライアンス違反に該当するとして放送禁止となりました。
オーストラリアの規制当局は、今回該当となっているGRヤリスのテレビCMが「オーストラリアの自動車広告基準に違反している」と判断。
これにより、自動車メーカーとオーストラリアのコンプライアンス規則が、より緊迫化しているわけですが、具体的にどのような理由で違反となったのか見ていきましょう。
問題となったテレビCMは、GRヤリスでのドライブスルー

こちらが今回、オーストラリアにて「コンプライアンス違反」として放送禁止となったトヨタ・オーストラリアのテレビCM。
CMの内容としては、GRヤリスが人里離れたオフロードな風景にて登場。
ラリーヘルメットとレーシングギアを身につけたドライバーは、突如現れた架空のファーストフード「アップンダウン・バーガーズ」のドライブスルーコーナーに車を停め、ハンバーガーとフライドポテト、ミルクシェイクを注文。
GRヤリスがジャンプしながら商品を受け取るという、ユニークなテレビCM

注文した商品の準備が進む間、GRヤリスは砂利道を精力的に走り抜け、最後はドライバーが印象的なジャンプを披露しながら、従業員から商品を受け取るというもの。
いわゆるスタント的なテレビCMで、GRヤリスが砂利道やオフロードであっても、その独自の四輪駆動[GR-Four]を駆使して走破するパフォーマンスをPRする内容になっています。

もちろん、こうしたファーストフード店は存在しないため、トヨタ・オーストラリアのユーモアを表現したテレビCMになるわけですが、まさかこうした内容であっても「コンプライアンス違反」で放送禁止になろうとは…
GRヤリスの四輪駆動[GR-Four]を上手くPRしているが…

ちなみにジャンプした後は、車はポートエリアへと移動。
雨で滑りやすい路面は、さらなる滑走に十分なトラクションを提供することをPR。

GR-Fourシステムが本領を発揮し、その後、短い二輪スタントを経て、GRヤリスはGR86とGRカローラの横で横滑り(ドリフト)してフィニッシュします。
このテレビCMの、どこが「コンプライアンス違反」なのか?その理由があまりにも「理不尽」だった

「パッ」と見た感じ、とても違反に該当するような内容は見られないのですが、オーストラリア規制当局は、果たしてどんなシーンで「コンプライアンス違反」と判断したのでしょうか?
実はこれ、テレビCMにて放送される前のYouTube動画にて先行公開された際、視聴者から「危険な運転行為に関する苦情を受けた」ことから、この広告は連邦自動車産業会議所(FCAI)の規定に違反していると判断されたそうです。
つまり、規制当局がテレビCMを見て放送禁止と判断したわけではなく、「視聴者から苦情が来たからテレビCMの放送を中止した」ということになります。
このような運転が公道で行われた場合、オーストラリアのどの州や準州でもほぼ確実に法律に違反すると指摘されたためですが、単純に車のパフォーマンスを披露するための「架空のテレビCM」でさえも「危険運転」と判断されて放送中止になるのは、あまりにも理不尽。
自動車メーカーによる架空の設定であってもテレビCMが放送禁止なのであれば、それこそアクションシーンやカーチェイス、スプラッターシーンの一部が公開されるような映画関連のテレビCMも、放送禁止になるのでは?とも思うんですよね。
そもそもFCAIの規定とは何なのか?

なお参考までに、オーストラリアにて車のテレビCMを放送する際、連邦自動車産業会議所(FCAI)の自動車広告の規制において、広告主がプロモータースポーツの走行シーンを模倣したシーンを表示することが認可されています。
しかしながら、この認可には「ある一定の条件」が設けられており、車両が組織的なモータースポーツであったり、車両テストや実証実験に参加しているように見えることが前提条件になっているんですね。
FCAIは、今回のトヨタのテレビCMに対して「GRヤリスがレーシングカーと分かるようなカラーリングもしくはデザインに設定していなかったこと、モータースポーツや車両のテストや実証に限定されるような描写がない」ことを理由に、市販車で危険運転を誘発する恐れを引き出している、として放送を中止。
何とも…これもまた後出しじゃんけんのような感じがして納得しづらいですよね。

これはあくまでも仮の話ですが、今回の登場したGRヤリスが、特別仕様車のRZハイパフォーマンス・カッレ・ロバンペラエディション的な、ラリーカーを彷彿とさせるカラーリングであれば、もしかしたら放送禁止という判断には至らなかったのかも?(それでも規制当局は、また難癖をつけて禁止しそうですが…)
2ページ目:今回の規制当局の判断に対し、トヨタ・オーストラリアは反論!実は過去にもトヨタは、GRヤリスのテレビCMで「別の理由で放送禁止」になっていた