レクサスのフラッグシップスポーツモデル「LS F」の開発車両を捕捉。やはりV8ツインターボを搭載に

2020-05-26

レクサス・フラッグシップセダンのスポーツモデル「LS F」の開発車両を捕捉。
この個体は、メルセデスベンツAMG「S63」やアウディ「S8」、BMW「M760Li」といった上位グレードの競合モデルとして登場することが考えられています。

今回登場した開発車両は、南ヨーロッパにて猛暑の中での気候試験を実施している最中に補足されたもので、その車両を見ても全くカモフラージュしていないことが確認できますね(おそらくフロントデザインは一部変更が加えられると推測)。


なお、フロントエンドを確認していくと、フロントグリルの上部と下部には切欠きがあり、フルモデルチェンジする「LS」のV型6気筒エンジンよりも大きくなると考えられ、恐らく今回のテストも大型エンジンでの耐久性を確認しているのではないかと思います。

リヤデザインにおいては、「LS」の”F SPORT”モデルでは持っていないトランクリッドスポイラーが装着されており、高速走行時の安定性を確保。
ちなみに、この個体を撮影したカメラマンは、リヤアンダーにはエキゾーストパイプが隠れているにも関わらず、エンジン音は”相当に大きかった”とコメント。

パワートレインにおいては、次世代の「GS F」や今後発表が予想される「LC F」と同様の排気量4.0~4.4L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力600ps以上を発揮し、トルクフルなモデルをラインナップすると言われています。

Reference:autoevolution

関連記事:これ本当?レクサスの次期「GS F」は、4.0LのV8ツインターボモデルになるとの噂

レクサスのハイパフォーマンスモデル「GS F」が、次回のマイナーチェンジに備えて、同車のパワートレインとなる排気量5.0L V型8気筒自然吸気エンジンから、排気量4.0L V型8気筒ツインターボエンジンに切り替えられるかもしれない、との噂が浮上。

この噂は、先日ベストカーがレクサスのフラッグシップクーペのハイパフォーマンスモデル「LC F」の予想レンダリング画像を公開した際に、「LC F」のパワートレインが排気量5.0L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載する可能性が高いことに加えて密かに浮上していた情報とのこと。

現在の車市場において、ツインターボモデルがほとんどラインナップされていない日本にとっては、一つの先駆けとなった日産「GT-R」のパワートレインに加えて、その後を追うようにレクサス「LC F」がラインナップされると考えられますが、ここに来て「GS F」もツインターボに切り替える可能性がある、というのは予想外の展開で、恐らくこれはメルセデスベンツAMGやBMW、アウディといったドイツ御三家の対抗モデルとして展開していくのではないかと推測。

それに加えて、レクサスは中国市場への投入にも力を入れており、新型フラッグシップセダン「LS」のエントリーモデル「LS350」を発表。
これは、中国の排気量による税制対策と思われ、フェラーリもツインターボモデル「488GTB」を販売したのも、この理由によるもの。

今後、レクサスに留まらず、他の大排気量且つ自然吸気モデルが淘汰され、ダウンサイジングターボ化されることはもちろんのこと、これまで自然吸気系を守ってきたレクサスも、時代の流れに沿う形で方向転換していくのは必然的で、もしかすると100%自然吸気モデルは徐々に淘汰されていくのではないか?という寂しさもありますね。