世界限定6台のみ。日本にも1台存在するフェラーリ「セルジオ」が約6億円にて販売中

2020-05-27

イタリアのカロッツェリア、ピニンファリーナの元名誉会長である故セルジオ・ピニンファリーナの名前を用いた世界に6台しか存在しないフェラーリ「セルジオ」が中古車市場にて約6億円にて販売中。

フェラーリ「セルジオ」と言えば、「458スパイダー」をベースとしたコンセプトモデルとして、スイス・ジュネーブモーターショー2013に世界初初披露したコンセプトカーとなります。
ただ、このコンセプトカーは元々量産モデルとして発表する個体ではなかったため、生産台数も(元々複数台生産するつもりもなかったが)限定6台のみ生産され、その具体的な内訳としてアメリカに3台、アラブ首長国連邦に1台、日本に1台、スイスに1台提供された非常に希少なモデルとなります。


今回、中古車市場にて登場した個体は、フェラーリのシンボルでもあるイエローのボディカラーをベースに、ブラックのアクセントを加えたツートンカラーという欧州仕様。
2年前のスイス・ジュネーブモーターショー2015でも展示された有名車両なわけですが、走行距離は僅かの120km。

パワートレインにおいては、上述の通り、「458スパイダー」をベースにしているため、排気量4.5L V型8気筒自然吸気エンジンを搭載し、最高出力610psを発揮。
0-100km/hの加速時間は僅か3.0秒という圧倒的なパフォーマンスを誇ります。

なお、デザインにおいては、近年のフェラーリとは程遠い1960~1970代をイメージしたクラシックなスタイリングが印象的で、特にフロントエンドからAピラーまでの曲線はフラットではなく滑らかなアーチを描くような丸っこい印象。

足回りはおそらくフロント・リヤ共に20インチホイールを装着しているのではないかと思われますが、ホイールのデザインはもちろんのこと、ホイールハウスとタイヤとの隙間が絶妙ですね。ブレーキキャリパカバーのカラーはボディと同様のイエロー。

リヤデザインにおいても、特にシングルのリヤテールランプは「458」を彷彿させ、マフラはシンプルにも両サイド一本出し。

リヤディフューザーのデザインもシンプルでありながらも攻撃的で、低すぎないように設計しているところもフェラーリらしさが際立ちます。

内装も、ボディカラーと対になるブラックにイエローのアクセント。
シートマテリアルはアルカンターラとレザーという組合わせで、非常にまとまりのある仕上がりですね。

ステアリング周りにおいても、やはり「458」のデザインをそのまま踏襲したように感じられ、外観はクラシック、内装は現代という融合が掛け合わされたフェラーリの歴史を感じる見事な一台となっていますね。

Reference:CARSCOOPS