世界初のスピード違反車両が公開に。制限速度3km/hを13km/hで走行して罰金に

2020-05-27


以前、世界最速のスピード違反を犯した自分が日本人であり、その際に乗車していた車両がトヨタ「スープラ」(とはいってもエンジンは日産「GT-R」)である記事を公開しましたが、今回は「世界で初めてスピード違反を犯した車」をご紹介。


その個体は「アーノルド・ベンツ・モーター・キャリッジ」という個体で、この個体を所有していたウォルター・アーノルド氏が、1986年にイギリス・パドックグリーンにて、制限速度3km/hのところを約4倍の時速13km/hにて走行してしまったため、有罪判決(1シリング=10.5円の罰金)を受けてしまったと記録されています。

個人的に思うことは昔の公道?と思われる路上を制限速度3km/hに設定していたことはとても驚きですが、当時は今のような舗装された道以外にも制限速度を設けていた道(いわゆる歩道を優先とした狭い道)が多く存在し、そういったところの速度制限は相当に厳しかったとのこと。

ただ、今回のようなスピード違反をきっかけに、「時速3km/hではあまりにも厳しすぎるわ!」という理由から、1896年後半にこの法律は撤廃され制限速度が3km/h→23km/hにまで引き上げられという事実も。

この速度違反を受けた後、ウォルター・アーノルド氏は、ロンドンからブライトンまでの距離108kmを走破するロイヤル・モーター・クラブ「ベテラン・カラー・ラン」に参戦し、大きな功績を讃えられるほどの有名人になり、その後の自動車技術の発展と可能性にも大きく貢献しています。

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Reference:CARSCOOPS