マツダ・新型「CX-8」を見てきた。国産ファミリーとしては限りなく頂点にある高級SUV

2020-05-26

昨日、石川県は金沢駅に隣接する金沢フォーラス1Fメインエントランスコートにて、10/6(金)~10/8(日)まで期間限定にてマツダの3列シートSUV「CX-8」を展示していたということで、早速チェックしてきました。

この日は、別件にて石川県に訪問する機会があったため、非常にタイミングも良かったのですが、何せ三連休のど真ん中ということもありとにかくお客さんだらけ。
「CX-8」が展示されていた金沢フォーラス1Fメインエントランスコートの目の前には、バスロータリーとなっているため、とにかく人の行き来が激しいこともあり(もちろんこの位置に展示したのはそれが理由)、中々ゆっくりと確認することができませんでしたが、外観の質の高さはもちろんのこと、車内に乗り込んでみての高級感と快適性は正しく国産SUVの中でも圧倒的上位クラスと言っても良さそうですね。


今回展示されていた個体は、「CX-8 XD L Package 2WD(FF)」(マシーングレープレミアムメタリック)と「CX-8 XD PROACTIVE 4WD」(スノーブレイクホワイトパールマイカ)の2台。
当記事では、上位グレードとなる「CX-8 XD L Package 2WD(FF)」(マシーングレープレミアムメタリック)を紹介していきます。
まずは「CX-8」のスペックについて。

【CX-8スペック】
 ・全長4,900mm×全幅1,840mm×全高1,730mm
 ・ホイールベース:2,930mm
 ・乗車定員:6名
 ・車両重量:1,830kg
 ・エンジン型式・種類:SH-VPTS型・水冷直列4気筒DOHC16バルブ直噴ターボ
 ・エンジンタイプ:SKYACTIV-D 2.2
 ・トランスミッション:電子制御6速AT
 ・駆動方式:2WD(FF) or 4WD
 ・排気量:2.2L
 ・最高出力:190ps/4,500rpm、最大トルク:450Nm/2,000rpm
 ・燃料&タンク容量:軽油・72L
 ・燃費:17.6km/L

【価格(税込)】
 ・XD:3,196,800円(FF)/3,429,000円(4WD)
 ・XD PROACTIVE:3,537,000円(FF)/3,769,200円(4WD)
 ・XD L Package:3,958,200円(FF)/4,190,400円(4WD)

さて、早速フロントデザインから確認していきましょう。
フロントエンドデザインは、現行「CX-5」と共通化された部分は多いものの、同車と異なるのはラグジュアリー性といったところでしょうか。
「CX-5」のフロントグリルはメッシュ(網目)タイプであることからスポーティを意識したミドルサイズSUVという印象ですが、一方の「CX-8」はメッキ加飾を強調し、6本のメッキレイヤー設けることにより重厚感を付加したフルサイズSUV。
マツダデザインのベースとして、「時を超えて愛される普遍性と品格ある先進性の融合」と示すように、そのエモーショナルで美しいプロポーションとアダルティ且つゆとりを感じさせる上質な仕上がりはまさにラグジュアリー志向を示していますね。

もう少し角度を変えてみると、フロントエンドは完全フラットにぶった切った(むしろ内側まで切り詰めた?)ようなデザインとなっていますが、これがまた立体感を生み出すかのような錯覚を引き起こし、「CX-5」や「CX-3」には無いセクシーなくびれを演出。
おまけにメッキ加飾によるアクセントを加えたことで、その立体感が強調され、グラマラスな表情が作りだされているため、見るだけでため息が出る程の美しさがそこにはありますね。

フロントヘッドライトは現行「CX-5」と共通化されていますが、釣り上げ感はこちらが上手のように感じますね。
マツダデザインのシンボルにもなるランドルト環に近いU字型のシームレスLEDが、フルサイズSUVの高級度を更に強調していますね。
最近の高級SUVにあるジャガー「Fペース」、マセラティ「レヴァンテ」、レクサス「NX/RX/LX」においては、ヘッドライトが釣り目且つ細長いという印象を受け、マツダも同様の路線を突き進むことで、高級志向が全面的に推しだされているように感じますね(マツダは流行に流されない部分はあるが、各自動車メーカのトレンドを取入れる力はずば抜けて上手い)。

続いてサイドを確認していきましょう。
ホイールベースは2,930mmと比較的長めですが、フロントのオーバーハングは短め。
プラットフォームは中国市場向けのフルサイズSUV「CX-9」と共通化されており、全長4,900mm×全幅1,840mm×全高1,730mmと「CX-5」よりも全長は355mm長く、全高は40mm高くなります(全幅は変わらず)。
それにしても、ルーフラインがものの見事にストレートなっていますが、角ばった印象を受けないところは何とも素晴らしいところ。

続いてはリヤデザイン。
重厚感があり、フルサイズ特有のダイナミックさを活かしたデザインですね。
リヤシルエットは台形に近い印象を受け、ワイド&ローを意識した低重心バランス。
リヤテールランプも、平面の配置ではなく、少し奥行きを設けることで、SUVというよりも大型サルーン印象付けます。

ホイールは標準の19インチ高輝度塗装タイプにタイヤサイズは225/55R19を装着。
複雑な10スポークデザインではありますが、やはりホイールもラグジュアリー志向といったところですね。

続いてはインテリアです。

インテリアの質感はまぁ高いこと高いこと。
シート材質はナッパーレザーにディープレッドのエボニーステッチ。他にホワイトも選択が可能となっています。

ドアを開けた際の重厚感はもちろんですが、ドア内張りの質感も非常に高いですね。
インパネデコレーションパネルは本杢/サテンクロームメッキを採用しており、高級感を演出。

もちろんシートは電動パワー式でポジションメモリー付きです。

ステアリングは本革巻で中央メッキリング/6時ベゼル本革巻とこちらも高級志向。
ステアリング自体はそこまで大口径ではないため、操作性は中々に高そうですね。

インフォテイメントディスプレイをはじめとする各種メータ類は基本的にデジタル表示。
最近はデジタル式を採用するメーカが多くなりましたが、敢えてこういったところは変わらずアナログ式を貫き通すマツダはグッドですね。

センターダッシュボードやセンターコンソール類についてですが、これが意外にもシンプルなボタン配列となっており、操作性は高そうですね。
ちなみに、「CX-8」の機能性として、BOSEサラウンドシステム(AUDIOPILOT TM2+Centerpoint®2)+10スピーカー【オプション】や3ゾーン対応フルオートエアコン(花粉除去フィルター付き)【全車標準】、ステアリングヒーター【XD PROACTIVE、XD L Package標準】、電動パーキングブレーキ(EPB)【全車標準】、オートホールド【全車標準】、リヤドアウィンドウサンシェード【一部標準、一部メーカオプション】、電動格納リモコン式カラードドアミラー(オート格納)【XD PROACTIVE、XD L Package標準】、フロント&リヤドアパワーウィンドウ(自動反転機構及びワンタッチ&タイマー付)【XD PROACTIVE、XD L Package標準】が装備されており、先進性の高さもうかがえますね。

2列目シートは意外にも乗り心地は良く、脚を伸ばすことは難しいですが、リラックスした姿勢にて座ることは可能。
エアコン調整はもちろんのこと、シートヒーターも搭載しているというのは何ともありがたいですね。

3列目に座ることはできませんでしたが、シートパネルがあまりにも薄いため、もしかすると乗り心地や居住空間は窮屈に思うかもしれませんね。
子供が乗る分には十分のスペースだとは思います。

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