無限ホンダのF1専用V10エンジンが約130万円にて販売中。700馬力を発揮するモンスターエンジンだ

2022-07-20

数十年の歴史の中で、最も愛されたエンジンの一つに高回転型のV型10気筒エンジンが存在するわけですが、1990年代に無限ホンダが世に生み出した究極のV型10気筒エンジン「MF351H」がRace Cars Directにて約130万円にて販売中。


このV10エンジンは、1992年~1993年のF1マシン、そして1994年のチームロータス専用マシンに搭載されるために製造されたエンジンとなるわけですが、実際に活用されたかは不明。

この時代は、V10ではなくV12へと移行する年でもあり、高回転化による最高出力の向上を図るメーカと、ルノーを代表する軽量且つコンパクトな中速度域の高トルク化を図るメーカが激しく争った時代でもあったため、ある意味非常に希少性の高いエンジンでもあるわけですね(エンジン上部には何やら「あのぶつぶつ 少年」「THIS IS NOT A TOOL TRAY」「決して道具ない」との表記が・・・)。

パワートレインとしては、排気量3.5L V型10NA 最高出力は700psを発揮し、海外のオーナーにとっては喉から手が出る程に要求の高いエンジンであるとして非常に人気が高いとのこと(そういった意味では130万円という金額は非常に割安)。

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ホンダが主催するHonda Racing Lineプログラムにて、ニュルブルクリンク・FF最速のスポーツモデル「シビック・タイプR」に搭載のクレーとエンジンが約78万円(送料別)にて販売されることがわかりました。

このエンジンは、現行「シビック・タイプR」にも搭載の排気量2.0L 直列4気筒VTECターボエンジンで、最高出力320ps、最大トルク400Nmを発揮するもので、クローズドコースレース用としては十分に満足できる個体ではないかと思いますね。

ただ、この特別なエンジンを購入するためには、Honda Racing Lineプログラムの正規会員に入っていることが前提条件となっており、更にはホンダのレーシングカーを所有していること、最低でも2度以上のレースに参加していて、何かしらの結果を持っていなければ購入することができないため、意外と購入条件は厳しい模様。

また、同社は今回のクレートエンジンの発表に加えて、Baja Ridgeline Concept Truckを発表する計画を明らかとしており、「Baja 1000」の50周年を記念して設計されたこのトラックは、Honda Performance Development HR35TTの排気量3.5L V型6気筒エンジンを搭載し、ホワイトとレッドのボディカラーを特徴として、今年の後半には「Baja 1000」にてジョニー・キャンベル氏を率いてレースに参加するとのことです。