マクラーレンの2017年販売記録は好調。スポーツシリーズが60%以上、スーパーシリーズは1車種のみも高記録

2020-05-26

マクラーレンは2016年の販売記録が3,286台と前年比+99.3%と驚異的な数字を記録し、更には2017年の販売台数をわずかながら3,340台と記録を更新。
その内の約2/3以上がエントリーレベルとなるスポーツシリーズ「540C/570S/570Sスパイダー/570GT」の2,119台となりますが、残りの約1/3となるスーパーシリーズは「720S」しか販売されていないにも関わらず1,221台を販売しました。


今回の販売台数について、2017年に追加された主要モデルは「570Sスパイダー」と「720S」の2車種のみで、同年12月には「マクラーレン・セナ」が発表されましたがこれは予約注文のみとなっているため、販売台数には含まれておらず、2018年以降に追加されることとなります。
また、今回の高成績について、マクラーレンCEOのマイク・フレウィット氏は「ブランド力が更に強くなってきたことは確か。2017年に当社の製品全体において需要は高くなり、特に北米最大の市場(37%)となっている。販売の大半は、主要モデルを占めるスポーツシリーズとなりますが、来年の売上げの半分近くはスーパーシリーズになると予想している。一方のアルティメットシリーズは、新たに発表された「マクラーレン・セナ」と今後発表予定の「ハイパーGT(BP23)」の受注により大きく期待を上回ることになるだろう」とコメント。

今年は、更なる新規車種の追加ラインナップはもちろんのこと、ハイブリッドモデルの登場も期待されるマクラーレン。フェラーリやランボルギーニのようにSUVモデルが登場する可能性は限りなくゼロには近いですが、2シータないしは3シータスポーツのみで、しかもスーパーカーメーカの中では圧倒的な若手ブランド(1989年設立)でありながら、僅か短期間で年間3,000台以上の販売台数を記録するというのはとんでもない加速力とも言えますね。

恐らくこうした販売台数増加を記録できたのも、マクラーレンのコストパフォーマンスの高さと低金利による残価設定の存在が大きく影響していると思いますが、今後もスーパーカーのブランド価値向上に加えて、よりスーパーカーが身近に感じるような時代へと変化していくのではないかと思われます。

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Reference:CARSCOOPS