パガーニは前年比+29%で過去最高の売上げを記録。2018年は最も忙しく、40台を納車する予定

2020-05-26

イタリアに本拠地を置くパガーニ・アウトモビリが、2017年度の年間売上高を発表し、前年比+29%アップと驚異的な数値をたたき出し、更には過去最高売上高であったことも判明しました。

年々売上高が向上していくパガーニですが、「ゾンダ」はもちろんのこと「ウアイラ/ウアイラBC」といった1台1台顧客の要望に応じて製造するワンオフモデルの単価が相当に高く(1台あたり2億円~3億円は当たり前)なっていることから過去最高額を更新したものと推測。
※ワンオフモデルを多数製造することは、少量生産メーカの強みかもしれません。


パガーニ・アウトモビリは、かなり高価なスーパーカーを製造する小規模企業で、現在では「ゾンダ」と「ウアイラ」の僅か2車種しかラインナップしていません。
初代モデルとなる「ゾンダ」はもちろんですが、その後継モデルに位置する「ウアイラ」においても、顧客からワンオフモデルのオーダーを受けてから納車に至るまでに、生産規模が非常に小さいこともあって最低でも3年は掛かるとして、中には4年~5年掛かるケースも。

プラットフォームや外観、インテリアにおいては、完全自社製を貫くパガーニですが、エンジンに関しては自社製ではなく、何とメルセデスベンツAMG製を流用。
これは、元々パガーニの開発アドバイザーで、パガーニの創設者であるオラチオ・パガーニCEO氏が崇拝してやまないファン・マヌエル・ファンジオ氏が提案したことから、「ゾンダ/ウアイラ」には全てAMG製エンジンが起用されています。

今回、パガーニは2017年度の売上高記録を大きく更新しましたが、オラチオ・パガーニ氏曰く「2018年は、これまでにない最も忙しい年で、最も報われる年になるだろう。この年は年間40台を顧客のもとに納車する予定です」と説明しており、これに加えて年間生産台数40台を超えるような設備投資計画は無いものの、それ以上に質の高いサービスと注目を集めるように努力していくとのこと。

なお、同社は来月より開催のスイス・ジュネーブモーターショー2018にて、”豊富な顧客層に開かれた可能性の範囲を示すため”に、アメリカ仕様の「ウアイラ・ロードスター」、そして昨年の夏にぺブルビーチにて展示した「ゾンダHPバルケッタ」を出展予定としています。

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Reference:CARSCOOPS