スウェーデン発のハイパーカー・ゼンヴォ「TSR-S」が公開。0-100km/hは僅か2.8秒

2020-05-26

本日より開催のスイス・ジュネーブモーターショー2018にて、スウェーデン発のハイパーカーメーカ・ゼンヴォの最新モデル「TSR-S」が遂に世界初公開されました。
この個体は、トラックモデルでありながらも公道モデル(TSR-Sの”S”は”Street”を意味)としても活用できるハイパフォーマンスモデルで、前モデルとなる「TS1GT」に匹敵する走行性能を持ちます。
デザインとしては、ヘッドライトが小型六眼式と大型単眼式のLEDを採用し、フロントデザインは「屈強なライオン」をイメージしてのシンプルかつダイナミックさを再現。


パワートレインとしては、排気量5.8L V型8気筒スーパーチャージャーエンジンを搭載し、最高出力1,193ps、最大トルク1,100Nmを発揮。駆動方式は後輪駆動で、車体重量は1,495kgと中々に軽量。
パフォーマンスとしては、0-100km/hの加速時間が2.8秒、0-200km/hの加速時間は僅か6.8秒、そして最高時速は325km/hにて到達します。

プラットフォームについては、軽量スチールとアルミ製セミモノコック(スチールのフロント&リヤサブフレームカーボンファイバボディ)を使用しており、前モデルとなる「TS1GT」のデザインとスタイリングを大きく踏襲しています。

外観において、最も注目すべきところが全く新たな技術となるCentripetalウィング。
これは、2つの軸間にて回転でき、水平位置にて持ち上げられた時にエアブレーキを作用。
コーナリング中に車両の縦軸に対して回転し、グリップと安定性が更に向上するスタビライザのように機能し、更にはピポット点が高い為、余分なアンチロールバーのように動作し、リヤエンドの安定性を高めます。

最新モデル「TSR-S」からは、走行モードが追加されています。
最大出力700ps程度に収めることのできる”Minimum”モードや、最大出力1,193psまで発揮可能な”Maximum”モード、そして最後が、タイヤのけん引力を継続的に測定し、それに応じてパワーを調整するトラクションコントロールと、ロードドライブのノウハウを蓄積したレーシング走行主体の”Clever”モードの3種類を準備。

インテリアにおいては、レーシングカーをテーマにしており、サウンドシステムやナビゲーション、エアコン、エアバッグは一切搭載されておらず、シートにはアルカンターラを採用しカーボンバッグも付属。
なお、この「TSR-S」はわずか限定5台のみ希少で、販売価格は不明ながらも、最低でも2億円には到達する可能性がありそうです。

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Reference:CARSCOOPS