メルセデスベンツ・新型「Gクラス」が遂に生産スタート。工場はオーストリア、前モデルは引続き生産継続

2020-05-26

約40年ぶりに2代目としてフルモデルチェンジを果たしたメルセデスベンツの新型オフローダー「Gクラス」が、遂に生産スタートすることが明らかに。
新型「Gクラス」は、1979年以来オーストリア・グラーツにあるMagna Steyr工場にて製造され、今現在も「Gクラス」の製造が継続されています。

メルセデスベンツ・オフロード・プロダクト・グループの責任者であるGunnar Guthenke氏は「モデル変更により、新しいGクラスは39年の歴史の中で最大の変革を経験した。同時に、私たちはデザインアイコンの良く知られた人気の機能性を維持し、乗り心地と頑丈さを謳うGクラスを更に最適化。新型Gクラスの優れた開発目標には、オフロード機能を更に向上させることで、生産のために39年間経験豊富な生産パートナであるMagna Steyrにて生産していく」と語っています。


なお、今回の新型「Gクラス」では、その見た目からしてスタイリングや形状、デザイン等全く変化していないようにも見えますが、フロントヘッドライトの形状・フロントフード、エアロダイナミクスの改善、更には丸みを帯びたフロントバンパー、特徴的なトリムストリップも持ち越され、スペアタイヤキャリアも確保され、見慣れた外観ではありながらも前モデルよりも53mm長く、121mmも幅広となりました。

パワートレインとしては、排気量4.0L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力416hp、最大トルク609Nmを発揮。駆動方式は安定の四輪駆動(AWD)で、トランスミッションは9速ATとなります。

パフォーマンスとしては、ラグジュアリーさや快適性の他にも、前モデルよりも更にはオフロードに適した走行性能を発揮します。その内容としては、3つの差動ロックが装備され、最大の変更としては、新たに独立したフロントサスペンションとフロントアクスルが追加されています。リヤアクスルも新しくなり、どんな荒れた路面においても、フレキシブルに対応できる足回りへと進化しているとのこと。
なお、車体重量においてもAMG専用のサスペンションとアルミニウムの使用により、前モデルよりも約170kg軽量化に成功しています。

「Gクラス」は、1979年に登場以来30万台を超える車両が生産されてきました。
一部改良しながらも、絶えず今も販売台数は増加しており、2012年には最高の販売台数を記録し、その後も常に記録を樹立。
そのほとんどはアメリカとドイツにて販売されましたが、昨年には22,000台を販売し、過去最大の売上高を記録する等、今後更に記録を生み出すことが期待される一台となっています。
なお、前モデルとなった「Gクラス」は引続き生産が継続されるとのことですが、完全に新型モデルだけの生産に切り替わるタイミングは不明となっています。

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Reference:motor1.com