イギリス・トヨタがル・マン24時間耐久レースに敬意を表した特別モデルを公開【動画有】

2020-05-26

イギリス・トヨタが、ル・マン24時間耐久レースを象徴とする特別なデザインカラーに身を纏った「GT86」を3台公開しました。
今回特別にデザインされた3台は、今後のル・マン24時間耐久レース用に製造されることも走行することもありませんが、非常に興味深いデザインに仕上げられています。


一つ目のデザインは、1992年に登場したグループCの新規定に合わせて設計された「TS010(Toyota Sport 010)」というモデルで、F1チックな風貌に排気量3.5L V型10気筒エンジンを搭載し、最高出力700hpを発揮するハイパフォーマンスモンスターとなります。

こちらは、1998年に登場した「GT-One TS020」。
当時GT1規定に該当するグランドツーリングカーとされていましたが、実際のところはプロトタイプレーシングカーとして登場。
最高速は1998年のル・マンにて343km/hを記録し、1999年には351km/hを記録するほどにバカっ速でした。
パワートレインは、排気量3.6L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力700hpを発揮します。

最後の過激なデザインは、2016年のFIA世界耐久選手権(WEC)用に開発されたプロトタイプモデルの「TS050ハイブリッド」。
パワートレインは、排気量2.4L V型6気筒ツインターボエンジン+電気モータ(前輪+後輪にモータ各1基)を搭載し、システム総出力は1,000psを発揮します。
※前輪ハイブリッド・モータ&インバータにはアイシン・エイ・ダブリュ工業製、後輪ハイブリッド・モータ&インバータにはデンソー製とそれぞれメーカが異なっているのも特徴。

なお、これらのモデルにはレースカーに特化したハイダウンフォースエアロパッケージとリヤウィングが装備され、ステンレススチール製のMiltek Sportエキゾーストシステムと、レーシングホイールのデザインを再現する特殊リムを装備しながらも、スプリングレートを約40mmローダウンしているとのことです。

【24 Hours of Le Mans: Toyota GB’s GT86 Tribute】

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Reference:CARSCOOPS