新車購入後2年間は売却禁止→すぐさま「フォードGT」を違反転売した俳優ジョン・シナ氏がフォードと和解【動画有】
フォード社とようやく和解
アメリカ合衆国のプロレス団体・WWE(World Wrestling Entertainment)のスーパースターであり、俳優としての顔も持つジョン・シナ氏が、フォードの最新スーパースポーツモデル「フォードGT」を無断転売したとして、同社が規約違反に値すると判断→同氏を提訴し、損害賠償(約5,600万円)を請求するだけでなく、「フォードGT」の車両代金、その他諸々の費用を全額請求する、という記事を以前ご紹介。
今回、PAのブッシュロス法律事務所の弁護士より、”ジョン・シナ氏とフォード社が和解した。詳細な賠償金については説明しないが、ジョン・シナ氏に請求した金額は、全て慈善団体への資金として寄付する”と説明しました。
元々2年間の保有契約は結ばれていなかった?
ジョン・シナ氏側の弁護士は以前、転売制限が販売契約に含まれていないと主張し、フォード側に訴訟の取りやめを要求しましたが、”世界で最も排他的な自動車に共通する転売制限をかけた車両は、フォードGTも同様である”とフォードは回答、訴訟の取りやめを拒否しました。
今回の和解に対して「私はフォードGTを愛している。だからこそ今回の罪は非常に大きく、フォードには大変申し訳ないことをしたと反省している。転売先のオーナーがまた転売しないようにしっかりと注意をしている」とジョン・シナ氏はコメント。
なお、最新モデル「フォードGT」の転売案件は、本件以外にもう一件存在していましたが、以前の記事でもお伝えした通り、納車してすぐ(走行距離70km以下)にエンジンが炎上してしまったシルバーカラーの個体も、転売規約に違反したモデルに非常に酷似しているとして調査が進められています。
【John Cena gets SPOOKED by a Ford GT’s Frankenstein ROAR! – John Cena: Auto Geek】
Reference:CARSCOOPS
番外編:ジョン・シナ氏以外の「フォードGT」無断転売案件
関連記事:走行距離70km以下、2017年モデルの「フォードGT」が購入して間もなく炎上→このカラーってもしかして?!(2018/6/18投稿)
ドイツにて、フォードの最新スポーツモデルとなる「フォードGT」がまさかの炎上事故。
火災の原因・詳細については未だ調査中とのことですが、エンジンとエキゾーストシステム、または周囲の電子機器のいずれかから炎上したものと推測され、火災は急速に広がり、後部全体が完全破損していることが確認できます。
今回炎上している個体のボディカラーですが、よくよく確認してみるとシルバーにブラックのセンターストライプが加わった車両であることがわかり、これは以前に転売禁止命令が下されているにも関わらず、Mecumオークションにて出品され、新車販売価格の3倍以上となる約1.7億円にて落札された個体に非常に酷似していますね。
【関連記事】
・【新車価格の3倍以上】規約違反で調査対象となった「フォードGT」。僅か2分以内でオークションにて落札される(2018/5/24投稿)
・「フォードGT」がオークションに出品へ。新車購入後2年間売却禁止の規約違反のため即調査へ(2018/5/17投稿)
これは、フォードの規定する”新車購入後2年間は売却・転売してはいけない”という誓約を破ったもので、フォード側は規約違反と判断し即刻調査した結果、シリアルナンバー48番/250番で、走行距離僅か11kmの個体であることを特定していました。
今回炎上した車両の走行距離は70km以下と非常に少なく、もしかするとオークションにて落札したモデルの可能性が高そうです。
なお、このオーナーは「フォードGT」以外にも、ブガッティやマクラーレン、フェラーリ、ランボルギーニ等多数所有するスーパーカーコレクターで有名で、ほとんどの限定モデルを中古(つまりは新車販売価格よりも高額)にて購入している正真正銘の大富豪。
今回炎上したモデルが修理に出されるのかは不明ですが、いずれにしても購入してすぐに炎上というのは運の悪すぎる話ですね。