マクラーレン「600LT」遂に登場。価格は約2,800万円から、台数制限なしで製造期間は僅か12か月間

2020-05-26

車名はやはり「600LT」。遂に登場

本日遂にマクラーレンのスポーツシリーズ「570S」のハードコアモデル「600LT(ロングテール)」が発表されました。
この個体は、既に販売されたスーパーシリーズ・ハードコアモデル「675LT」同様に、マクラーレンの象徴でもある「F1 GTRロングテール」同様のインスピレーションを持ち、公道とトラックレースに優れた万能モデルとなります。


マクラーレンとしては4番目のロングテールモデル。いつもと違う本気度

マクラーレン「600LT」は、同社20年以上経営を続けてきた中で4番目の”ロングテール”モデルであり、モータースポーツの中で最も純粋なレーシングカーであった「F1 GTRロングテール」の血統を受継ぎ、運転する歓びと興奮を味わうことのできる一台である、とマクラーレンCEOのマイク・フレウィット氏は語っています。

今回のモデルでは、LT仕様に最適化された空力特性とパワー増加、車両重量の軽減、トラックに焦点を当てたエアロダイナミクス、ドライバエンゲージメントの向上が図られることで、「より長く・より軽く・より早く」をモットーに仕上げられています。

パワーはもちろん96kgの軽量化に成功。見た目も超アグレッシブ

「600LT」のシルエットは、拡張されたフロントスプリッターやよりロングリヤディフューザー、固定式リヤウィングを搭載することで全長は74mm延長されていますが、ベースとなる「570S」から23%以上再設計が施されているとのこと。

車体重量については、「570Sクーペ」と比較して96kgもの軽量化に成功し、車体重量は1,247kgを実現(「マクラーレン・セナ」で1,198kg)。

パワートレインは、排気量3.8L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力600ps、最大トルク620Nmを発揮します(パワーウェイトレシオ比は2.08kg/ps)。


今回「570Sクーペ」では装着されなかったカーボンファイバパーツは、「600LT」の足元を軽くことに貢献し、リヤエキゾーストトップは同社の独特のエクステリアデザインを与えながら、そのサウンドトラックを軽快に響かせるレイアウトとなっています。

標準装備はもちろん、オプション装備も充実。とにかくカーボン地獄

特長としては、鍛造アルミデュアルウィッシュボーンサスペンションや軽量カーボン・セラミックブレーキシステム、トラックフォーカスピレリP Zero Trofeo Rタイヤ、レスポンス性を高めたステアリング、スロットルとブレーキペダルからの鋭いレスポンス、り堅牢なエンジンマウント、大型リヤディフューザーのダウンフォース等が挙げられます。

その他には、マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)部門による特別オプションとしてカーボンファイバ製ルーフやルーフスクープ、フロントフェンダー等もオーダー可能となっています。

あのアルティメットシリーズ「P1/マクラーレン・セナ」を取り込んだ豪華なインテリア

「600LT」のインテリアについては、まるで「P1」のようなカーボンファイバレーシングシートと軽量のアルカンターラトリムを多用。そして、「マクラーレン・セナ」にも採用の超軽量カーボンファイバシートを追加することも可能となっています。

販売形式は”台数限定”ではなく”期間限定”販売

なお、この個体に生産台数の制限はないのものの、2018年10月から僅か12か月間しか生産されない”期間限定モデル”となっています(ランボルギーニ「ウラカン・ペルフォルマンテ」も期間限定)。
価格帯については、約2,780万円からとなっていて、この価格にピュア・マクラーレン・ロード・オーナーズ・トラック・デーのドライバー・トレーニング体験も含まれる予定となっています。

【The new McLaren 600LT – The edge is calling】

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Reference:CARSCOOPS