マクラーレン「600LT」がニュルを走る。その過激サウンドはスーパーシリーズを圧倒?
パワーに頼るのではなく、空力で走りを磨く。それがマクラーレン
マクラーレン・スポーツシリーズ「570S」のハードコアモデルとして登場予定の「(仮)600LT」。
マクラーレンにて命名される「540C/570S(GT)/650S/675LT/720S」等は、その車の最高出力(すなわち馬力)を意味しているわけですが、今回のハードコアモデルにおいても最高出力570ps→600psへとアップする可能性も。
しかしながら、こうしたハードコアモデルは、馬力を重視するよりも空力特性を向上させるためのエアロダイナミクスに重点を置く傾向が強い為、特にスポーツシリーズが重宝されるマクラーレンにとって、より走行性能を高めるためのスタイリングやパーツにはより一層開発プロセスに注力を入れているのではないかと思います。
本当に「600LT」という名前に?
実際に走行テストが行われている「600LT」ですが、開発車両を見るだけでもカーボンファイバ製フロントロアスプリッターやサイドスカート、リヤディフューザーと下周りに大きな力を入れており、それでいて前後のオーバーハングが延長されているわけでもないので、ロングテール化(LT)というよりも、空力パーツを重視していることから「600LT」という名前自体がまったく異なるものになるかもしれませんね。
リヤデザインについては、新たに装着された大型リヤウィングを確認することができますが、こちらは走行スピードに応じてエアブレーキ多用可能な可動式で、しかし格納式ではない様子。
リヤディフューザーのスリットが何ともえげつない感を引き出していますが、こちらはカーボンファイバ製にすることで軽量化と空力特性を向上させます。
テスト走行を見て素直に思うこと
実際に「(仮)600LT」を走行してみてのエキゾーストサウンドについて、マクラーレンの基本エンジンともいえる排気量3.8L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載する方向で進むかと思いますが、そのV8ツインターボエンジン特有の重低音サウンドは抜けていくような伸びのあるシンプルさがありますね。
いたずらに、加工を施したようなサウンドを生み出すのではなく、マクラーレンはマクラーレンのピュアな走りとサウンドを提供する真面目さがこのテスト走行でも伝わってきますし、何よりも上位ハードコアモデルの「675LT」を食いかねないマッシブさが「(仮)600LT」にはあるので、この強みが本日(6月28日)の世界初公開時にどのように影響してくるのかかなり注目したいところです。
【2019 MCLAREN 600LT SPIED TESTING AT THE NÜRBURGRING】
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Reference:autoevolution