速過ぎるでしかし。ポルシェ「919ハイブリッドEvo」が世界最速記録5分19.55秒をマーク【動画有】

2020-05-26

新たなる伝説がまた一つ樹立

前回、ポルシェのハイブリッドレーシングモデル「919ハイブリッドEvo」が、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェにてテスト走行した際、その時の参考記録が6分20.20秒と異常な速さを記録していましたが、今回本気(マジ)走行を実施したところ正式なラップタイムが5分19.55秒を記録し、1983年にポルシェ「956C」がマークした6分11.13秒よりも1分以上速いタイムにて更新しました。

「919ハイブリッドEvo」は、2015年から2017年にて開催されたル・マン24時間耐久レースやWEC世界耐久選手権を制した「919ハイブリッド」をベースとしたハードコアモデルで、空力特性や足回り、パワートレインを大幅に改良したアルティメットタイプとなります。


噂によると、今回のラップタイムはあくまでも参考記録であるとのことで、更にコースを熟知して練習量を積めば、確実に5分以内にてフィニッシュすることができるとのこと。

なお、前回のテスト走行時の速度やコーナリングを見たユーチューバーのMisha Charoudin氏は、「919ハイブリッドEvo」が最も速く走行できるであろう条件(前回のテスト走行では気温50度と非常に悪条件)と、他車が走行していないことを前提とした条件からラップタイムを算出したところ、5分9秒という記録を算出していました。
この算出結果を見たとき、当初は「そんな記録出るわけ…」と思っていましたが、その記録に迫る5分19.55秒を聞いた瞬間、車というのはそういった理想論を実現するだけの性能を持っているのだと目頭が熱くなるほどでした。

なお、今回ノルドシュライフェでのラップタイムに挑戦したのは、ポルシェ・ワークスドライバに属するティモ・ベルンハルト氏で、ニュルブルクリンク24時間耐久レースやポルシェ・カレラカップ・ドイツ選手権、デイトナ24時間レース、プチ・ル・マン LMP2/GTクラス、セブリング12時間レース、ALMS LMP2/GTクラスを総ナメにした名ドライバでもありますね。

ちなみに、ニュルブルクリンクでの市販車最速記録ランキングは以下の通り。
いかに「919ハイブリッドEvo」が速過ぎる個体であるかがわかるかと思いますし、どれだけポルシェがサーキットに長けているのかがわかるランキングだと思います。

【ニュルブルクリンク・ラップレコードランキング(市販車両)】
(1). ポルシェ「919ハイブリッドEvo」・・・5分19.55秒
(2). ポルシェ「956C」・・・6分11.13秒
1. ポルシェ「911GT2RS」・・・6分47.3秒

2. ランボルギーニ「ウラカン・ペルフォルマンテ」・・・6分52.01秒
3. ポルシェ「918スパイダー」・・・6分56.08秒
4. ポルシェ「911GT3RS」・・・6分56.4秒
5. ランボルギーニ「アヴェンタドールSV」・・・6分59.73秒

【PORSCHE 919 EVO: THE NÜRBURGRING IN UNDER 5 MINUTES?】

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Reference:autoevolution