レクサス「300万円以下のモデルを提供するつもりは無い。既に20種類以上のモデルを検討中」

2020-05-26

レクサスにとって価格帯=ブランドイメージ?

今冬発売予定となっているレクサスのエントリークロスオーバーモデル「UX」。
このモデルは、レクサスのラインナップの中でも最も安価なモデルになると言われていますが、競合モデルのアウディやメルセデスベンツのように、(アメリカでは)エントリーモデルの車両本体価格が300万円を切っている中で、レクサスは同じような戦略を持つことはないとのこと。

これは、トヨタ北米レクサス部門のエグゼクティブ・アドバイザーであるジェフ・ブラッケン氏が語ったもので、Wards Autoとのインタビューにて、「日本のマーケティング担当者が語っていることと同様に、約300万円以下にまで引き下げてレクサスを販売する計画は無い」と説明しています。


同氏は、価格帯を引き下げることよりも、ジャーマンスリー(BMW/アウディ/メルセデスベンツ)と競合すべく、これら3社程のラインナップは無いにしても、可能な限りどんどんラインナップを拡大していく姿勢を持っています。

現時点で最もリーズナブルな「UX」(アメリカでは「CT」の生産・販売が終了済)は、アメリカ価格にて約385万円からとなっていますが、現時点で発覚しているグレードは「UX200/UX250h」の2種類をラインナップ予定。

レクサス「UX」はあくまでもベンチマーク

「UX200」は、新開発となる排気量2.0L 直列4気筒ダイナミックフォースエンジンを搭載する100%ガソリンエンジンとなる一方で、「UX250h」は、排気量2.0L 直列4気筒ダイナミックフォースエンジン+電気モータ搭載型のハイブリッドエンジンとなります。
流れ的には100%ガソリンエンジンの「UX200」が最も安価に購入できると考えていますが、このモデルを持ってしてのブランド価値とスペック、そして最も重要なデザイン性において、約385万円を支払うだけの価値があるかどうかを問われると、それはかなり難しい様子。

アメリカでは「スピンドルグリル」のデザイン性に追いつけていないという事実もあるため、もしかするとこれだけの対価を支払う価値はないという判断を下す恐れも十分にありそう(あくまでユーザー基準)。
日本では400万円以下になるかならないかの瀬戸際といった感じですが、ダウンサイジングモデルやハイブリッドモデルはエコカー減税の対象でもあるため、初期費用をある程度抑えたいユーザーにとってはかなりコスパを意識したモデルだと思います。

今後はPHVやEV、そして燃料電池車も

若干話は逸れてしまいましたが、レクサスの考えとして、このスピンドルグリルを活かした戦略的な外観を、これから販売される「UX/ES」を皮きりに、ジェフ・ブラッケン氏は今後「UXを含まない20種類以上のモデルを検討している」とのことで、この中には恐らくEVモデルも含まれていると予想。
公式的に発表はしていないものの、最終的には部品点数の削減や軽量化に富んだ100%EVモデルがラインナップを占めることになるだろうとは説明しており、これに合わせて価格帯も改めて見直しされ共同モデルとのテーブル合わせも行われていくのだと考えられます。

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Reference:motor1.com