サイドブレーキはもはや絶滅危惧種?ほとんどのメーカが電動パーキングブレーキを採用していることが明らかに
サイドブレーキ搭載車両はマニュアル並みの希少車種に?
今となっては当たり前となってしまった電動パーキングブレーキ。
最近ではハンドブレーキやフット式のサイドブレーキ等が徐々に淘汰されているようにも感じられますが、どうやらイギリスのCarGurus社の調査によれば、自動車メーカ32社のほとんどがやはり電動パーキングブレーキを集中的に採用し、従来のハンドブレーキやフット式はほとんど採用していないことが明らかに。
メーカによってパーキングブレーキの採用頻度は様々
具体的に数値を見ていくと、イギリスにて販売されている新型モデルの僅か37%が手動操作によるハンドブレーキを備えていますが、ダチアやスズキといったメーカが標準的にハンドブレーキを採用しているものの、アウディやジャガー・ランドローバー、レクサス、メルセデスベンツ、ポルシェ等のブランドモデルは、そのほとんどが電動パーキングブレーキであることがわかりました。
そもそも電動パーキングブレーキってどうなってるの?
電動パーキングブレーキは、シフトを”P”レンジに移動することで、一対の小型モータを作動させるスイッチを持ち、これで自動的に後部ブレーキを掛けることになります。
この電動型は、手動操作を行うハンドブレーキの物理的な労力を大幅に減らす効果を持ち、更にはレバーを引く力の調整が不要であること、パーキングブレーキのかけ忘れ防止、そしてセンターコンソールのスペース確保といったメリットが多数存在します。
更に電動パーキングブレーキは、アクセルを踏むことで自動的に解除され、自動ヒルホールド機能も兼ね備えていることから、その実用性と利便性は大幅に向上されています。
これからハンドブレーキ搭載者は少なくなる
CarGurusイギリスの編集者であるクリス・ナップマン氏によれば、「電動パーキングがブレーキがこれから主流になるにつれて、ハンドブレーキは今後数年間で更に少なっていくだろう。マニュアルがどんどんと淘汰されていくのと同じで、クルマの操作性や利便性、そして安全性を高めていくためには、電動パーキングが必須になってきます。昔のようにハンドブレーキを使ったドリフトターンを試みる人は圧倒的に少ないだろう」と説明しています。
Reference:CARSCOOPS