トヨタ・新型「スープラ」のファーストレビュー動画が早速公開。意外にも辛口評価でまだまだ改善の余地アリ?【動画有】

2020-05-26

トヨタ・新型「スープラ」のレビュー動画が遂に公開

BMWと共同開発中であるトヨタの最新2ドアスポーツモデル「スープラ」。
以前開催された、グッドウッドフェスティバルにてその特徴的なカモフラージュデザインに身を包みながら登場しましたが、今回のカーメディアレビューでもそのデザインのまま(プロトタイプ)にて登場し、走りの特徴等が具体的に評価されています。


意外にも評価はそこまで高くない様子

今回、新型「スープラ」のレビューを行ったのは自動車ニュースサイトのAutocarで、スペインのハラマ・サーキットを使った細かいレビューを行っています。
Autocarによれば、「スープラ」はまだまだスリリングさを覚えていない”改善余地のある”スポーツカーということで、デザイン性だけでなく走行性能、足回りなどにおいても完成には程遠い様子。

なお、ここで登場しているプロトタイプモデルの「スープラ」は、排気量3.0L BMW製B58B30の直列6気筒ターボチャージャーエンジンを搭載し、予想される最高出力は335hpを発揮するとのこと。
なお、トランスミッションは8速ATで、駆動方式は後輪駆動(FR)、マニュアルのラインナップも期待したいところですが、トヨタから正式にマニュアルは市販化されないと明言しています。

エンジンサウンドは擬似的

さて、実際に新型「スープラ」を走らせてみての評価としては、走行モードを”スポーツ”に切替えることで、そのエンジンサウンドは擬似的に作られていることが判明。
車内に搭載されるスピーカーやチューニングサウンドを使って、力強いエキゾーストサウンドを発揮しているわけですが、そこまで魅力的に感じる官能的なサウンドではない様子。

足回りについては、4ピストンのブレンボ製ブレーキを装着していますが、これについては確かに強力ではあるものの、「スープラ」のブレーキングというよりも”ブレンボのブレーキング”に依存しているとのことで、この辺りはまだまだ改善を必要としているいたいです。
ただ、それ以外のギヤボックスのシームレス性やサスペンション、バランスについてはかなり高評価で、スポーツカーとしての過激さや楽しさは特筆すべき点では無いのが残念ではあるものの、比較的”安全なスポーツカー”といった印象。

あとはその車体重量で、テスト走行を行っている上で、その重さは1,500kg程ではないか?と評価していますが、端的に言えば「フロントが重い」という意味合いで、トヨタが自信を持って発表した前後重量配分が本当に50:50を実現できているのかが最も気になるポイントとのこと。
なお、今回のテスト走行による総合的評価をするなれば、仮にプロトタイプであっても上記の通り”まだまだ改善の余地がある一台”。
何かと期待されている新型「スープラ」でありますが、正式まで残り短い期間の中でどこまで改良できるか注目したいところです。

【Toyota Supra 2019 review | Cayman rival prototype driven | Autocar】

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Reference:CARSCOOPS