マクラーレン「スピードテール(Speedtail)」が遂にアンヴェール。最高時速402km/hまで到達、システム総出力1,035馬力、先進的な機能も備えたハイブリッドハイパーカーに【動画有】

2020-05-27

「スピードテール」が遂にアンヴェール

マクラーレンの3座シートハイブリッドハイパーカー「F1」の後継モデルとして、「スピードテール(Speedtail)」が遂にアンヴェールしました。
「スピードテール」は、世界限定106台のみ販売された究極モデルで、マクラーレン史上最速となる402km/hまで到達可能とし、その車両本体価格は約2.5億円となっています。

「スピードテール」は、1990年代に登場した「F1」の”非公式的”な後継モデルとして登場したとのことですが、そのパフォーマンスはブガッティ「シロン」の最高出力1,500psには及ばないものの、それ以上に空力特性を最大限に駆使し、パフォーマンスニードルを驚異的な高さまで押し上げています。

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「スピードテール」の外観を見ていこう

早速「スピードテール」をチェックしていきましょう。
この個体のボディは、カーボンファイバをフルに活用することで車体重量を抑え、更には最小限の抗力とするように、無駄なデザイン性を一切省き、極力シームレスでなめらかなボディラインを実現しました。
見た目としては、今までのマクラーレンに無い全く新しい表情である一方、フロントヘッドライトだけを見ると、フェラーリ「J50」のような細~い目つきをしていますね。

リヤデザインはこんな感じ。
真後ろから見るとマフラが見える(しかもデュアルエキゾーストパイプ)仕組みになっているんですね。

こうやって上から見てみたり。

少し角度を変えるとマフラが見えないように上手く設計されています。

フロントのこのカバーは何ぞ?

そのスタイリングは、BMW「i8」のようなしずく型をイメージしており、空力特性を向上させるための強力な基盤になることはもちろんですが、フロントには様々な通気口が設けられているホイールへの気流を効率よく流すために、スタティックホイールカバーを装着しています(ホイールカバーすらもカーボンファイバを使用する徹底っぷり)。

先進性を示すミラーレス

この個体には、サイドミラーが設けられておらず、その代わりとしてミラーレス機能となる格納式カメラをワンセット設けています。
この格納式カメラに映し出される映像が、車内のLCDディスプレイに連動するようになるわけですが、もしスピードを重視した”Velocity”モードと呼ばれる走行モードを使用した場合には、ドア内にカメラを設置し、空力特性を更に改善するように車高を35mmローダウンするように設定されているとのこと。

ただ滑らかなボディとなる設計したわけでは無い

また、リヤには可動式のアシストウィングが設けられ、一体型のリヤクラムシェルの裏側に埋め込まれる設計になっており、この個体が停車するときや最高速度に達するようアシストするように、様々な条件に適したセットアップが施されるとのこと。
また、フレキシブルなカーボンファイバを使用することで、油圧で作動するウィングレットはリヤパネルの一部になるとのこと(非常にシンプルなスタイリングにて格納される)。

デザインやバランスはどうなのよ?

サイドから見てみるとこんな感じ。
フロントオーバーハングに対して、リヤオーバーハングは想像以上に長く、いくらロングテールとはいってもちょっとバランスが悪く見えてしまいますね。
多分これが「スピードテール」にとって最適な前後重量比なのだと思いますが、個人的にはちょっと不格好に見えてしまうスタイルです。

出力は1,000馬力超え

気になるパワートレインですが、「マクラーレン・セナ」にも採用の排気量4.0L V型8気筒ツインターボチャージャーに電気モータを組合わせたハイブリッドエンジンを採用することで、システム総出力は1,035hpを発揮します。
パフォーマンスとしては、0-300km/hの加速時間が僅か12.8秒ということで、これまでにない驚異的な加速力となっています。
なお、こうしたパフォーマンスを発揮するために、「スピードテール」のために作られた特別なピレリPゼロタイヤが装着されています。

インテリアも見てみよう

インテリアは、「F1」から引継いだ3座シートレイアウト。
フロントに1席、リヤに2席という特殊な組み合わせとなります。
荷物は、リヤシートよりも更に後ろに収納することが可能とのこと。

これが「スピードテール」の先進的なコックピット。
3スポーク式ステアリングホールを囲むようにタッチスクリーンが配置されていますね。
更に両サイドのLCDディスプレイは、ミラーレス用のカメラから撮影する映像をそのままディスプレイに連動する形で表示されます。

ウィンドウやアクティブなダイナミクス機能を操作するボタン類は、天井のパネルオーバーヘッドに配置されています。
また、Electrochromic glassと呼ばれる機能もあり、車内に入る光の量を制御できるシステムが搭載されています。

相当な機能性とスペック、そして先進的なデザインを持つ「スピードテール」ですが、もちろん発売したと同時に即完売。
出荷時期については、一番早くとも2020年初めになると言われています。
日本にも複数台納車予定なので、2020年以降には公道にて目撃できるかもしれませんね。

【Check Out the New McLAREN SPEEDTAIL! | FIRST LOOK】

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Reference:motor1.com