その名も「ミニGT-R」?プロドライブが2006年にスバルをベースにしたAWDスポーツクーペ「P2」を見ていこう【動画有】

2020-05-27

スバルベースのコンセプトモデル「P2」って知ってる?

トップギアにも登場したことのあるコーチビルダーのプロドライブが、2006年にラリーブレッドテクノロジーとスバルのパワートレインを詰め込んだコンセプトモデル「P2」を御存じでしょうか?

この個体は、2006年に登場したクレイジーなコンセプトモデルで、パワートレインには排気量2.0L 水平対向4気筒ターボチャージャーエンジンを搭載し、最高出力345hpを発揮。トランスミッションは6速MT&AWDのみとなり、パフォーマンス性としては0-100km/hの加速時間が3.8秒、最高時速は280km/hという驚異的なスペックを持つ一台でした。


設計・製作期間は僅か9か月。しかしその完成度はあのハイパーカー並み?!

更にプロドライブは、「P2」本来の走行性能を確立するために、アクティブなDiff技術と本当のWRCのようなフルラグ防止システムも搭載。
「P2」は、プロドライブのイギリス施設にて僅か9か月という短い期間の中で設計・製作が行われ、その中でマクラーレンの3シータハイパーカー「F1」に引けを取らないシャープなコンポジットボディワークも開発。

その他には、効率的な冷却効果を発揮できるエアダクトや、空力特性を考慮したボディライン等、全てスーパーカーに匹敵する程にまで仕上げられ、パワートレインはスバルベースでありながらも、別名は「ミニGT-R」と呼ばれるほど。

なお、スバルベースなのはエンジンだけでなくシャシーも流用されていて、「インプレッサ」のプラットフォームを選択し、クーペ特有のボディワークを実現。
上記にも示しましたが、この個体はトップギアでも紹介された一台で、アクティブディファレンシャルがどのように働いているのかを確認し、その過激な足回りとエンジンサウンドも高い評価を受けていました。

ちなみに、このコンセプトモデルは現在約565万円にて販売されていますが、元々市販化する予定のなかった一台。
まさかコンセプトモデルが販売されるとは予想もしていなかったプロドライブですが、トップギアでの放送以降、市販化を熱望するユーザーが後を絶たなかったため、今回のたった1台の販売は相当な注目を集めることになるでしょう。

【Prodrive P2 review | Top Gear | BBC】

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Reference:CARSCOOPS