トヨタ「GRスープラはBMWと共同開発していなければ1,000万円になっていた。しかもカーボンファイバのような高価な素材は使用していない」

2020-05-27

~「GRスープラ」はBMWありきのスポーツカーだった~

トヨタがBMWとの共同開発によって発表した最新2ドアスポーツクーペ「GRスープラ」。
BMWによって供給されたプラットフォームやエンジン、内装のパーツ等可能な限りコストカットしていて、その結果日本市場での価格は490万円~690万円にて抑えられています。

そんなコストパフォーマンスにも優れている「GRスープラ」ですが、トヨタのチーフエンジニアである多田 氏によれば、「BMWと共同開発していなければ、GRスープラを1,000万円以内に収めることはできなかった。もし1,000万円を超えたスポーツカーを作っていたら、トヨタ本来のコストパフォーマンスに優れた一台を作ることは不可能だったし、顧客からも相手にされなかっただろう。だからこそGRスープラにはカーボンファイバのようなエキゾチックな素材を使用していないのである」と説明しています。

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~トヨタはどうしても直6エンジンにこだわりたかった~

なお、上記にもある通り「GRスープラ」と「Z4」は共通のBMW製プラットフォームを採用していますが、その後の設計においてはトヨタとBMWでの専用設計となり、足周りのサスペンションやステアリング調整も全て独自にて行われています。
更にトヨタは、「GRスープラ」に直6エンジンを搭載することをマストとしていましたが(先代からの直6の流れを崩したくなかった)、自社製の直6エンジンを所有しておらず、一からの開発を余儀なくされていて、BMWの直6エンジンの存在を知った時に共同開発という選択肢が浮かび上がったと言われています。

トヨタは今後、ハイブリッドやオールエレクトリックモデルの更なる開発を強める為、直6の新エンジンを開発するための選択肢はいれておらず、設計時間を費やしている暇は無いことも明らかにしています。
今後はおそらく、こうした100%内燃機関を採用する最新スポーツモデルの市販化の可能性は低いと考えていますが、一応来年には「GRスープラ”RZ”」の置き換えモデルが登場する予定となっています。
デザイン性はほとんど変わらないものの、エンジンと走行性能が改良されるとのことで、間違いなく投機目的にて購入するユーザーが多数存在することは間違いないと思われます。

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Reference:motor1.com