トヨタ新型GRスープラ(A90)見てきた!グレードは最上位”RZ”&マットグレー、空冷ダクトがほとんどダミーで作られていた件【動画有】
早速新型GRスープラを見てきた!
さて、2019年3月9日(土)~10日(日)までの2日間限定にて特別展示されているBMWと共同開発したトヨタの新型2ドアスポーツクーペ・GRスープラ(GR Supra)を見てきました。
今回展示車両を拝見したのは石川県にあるGR Garage(GRガレージ)白山店さんで、展示車両のグレードはまさかの最上位となる”RZ”、ボディカラーもこれまた珍しいマットストームグレーメタリック(有料色+345,600円)がチョイスされています。
最上位グレードとなる”RZ”は、日本限定で僅か1年間&570台しか生産されない希少モデルで、既に”RZ”は生産枠は完売しているとのこと。
加えてマットストームグレーメタリックは、抽選で20台~25台しか生産されない超希少モデルとなるため、今回のGR Garage白山店さんに訪問された方はかなりラッキーと言っても良さそうです。
早速GRスープラを見ていこう
それでは、早速新型GRスープラを見ていきましょう。
GR Garageさんの入口に入ってすぐ左側に目立つように展示されていました。
既に数多くのお客さんが拝見しに来ていて、かなり盛り上がっていた感じでしたね。
車内に乗り込むこともできるのですが、意外と皆さん消極的で驚き。
やはり高額なスポーツモデルということもあって、みなさん遠慮しがちなのでしょうか。
こういった機会はまたとないものですし、是非とも車内に乗り込んでその乗り心地を体感してほしいところです。
フロントデザイン
フロントデザインから見ていきましょう。
かなりワイドに見える印象ですが、実際に現車を見てみるとそこまで大柄にも見えず、結構小ぶりに見えたのが正直なところ。
ただ、ノーマルのフロントバンパーにブラックパーツのフロントリップや、スポーティさを強調させるメッシュグリル、そして大口化されたエアインテーク等を見てみると、その表情はかなり攻撃的に見えます。
ヘッドライト周りはこんな感じ。
フロントヘッドライトは六眼式とかなり豪華な構図で、その下には逆L字となるデイタイムランニングライトを搭載。
フロントエンドの一つ一つのハウジング(グリル等も含めて)がとにかくダイナミックで大きく、その迫力はこれまでトヨタが挑戦してこなった部分ではないでしょうか。
ヘッドライトの上部はこんな感じ。
「結構奥行きあるのなぁ?」と思って見てみたらそこまで無くて意外でした。
ただ、ヘッドライト下にあるダクト部分がまさかのダミー式というのは驚きでしたね。
エアインテーク周りはこんな感じ。
空力を取り込む部分と取り込まない部分がありますが、デザイン性という意味ではこれは全然アリ。
こちらはフロントナンバー周りですね。
やっぱりナンバープレートの装着位置はかなり気になりますね。
これは本当に改善してもらいたい。
見た目はもちろんですが、折角大量のエアを取り込むことで空冷効果を発揮する大口化されたフロントグリルが勿体ないこと何の。
ちなみにクリアランスソナーは標準にて装備されています。
サイドデザイン
こちらはサイドから見たGRスープラ。
こうして見ると結構全高が低いことがわかりますが、改めて思うのは非常に小ぶりだということ。
ホイールベースも86/スバル・BRZよりも短く、それでいてフロント・リヤオーバーハングもかなり控え目な長さに設定されているので、変にロング感のある印象を受けないところは返って好印象。
前後重量比も50:50と非常にバランスが取れていますし、ボディラインも引き締まって超絶筋肉質。改めてトヨタが作り上げたとは思えない程の本気度だと思いますね。
足元のホイールはこんな感じ。
ポリッシュ仕上げとブラックのツートンデザインとなる19インチ鍛造アルミホイールを装着。
(写真はリヤ部ですが…)ブレーキキャリパはレッドが標準設定となっていて、さらにフロントはブレンボ製のブレーキとなっています。
サイドミラーはこんな感じ。
ステーやAピラー部分がピアノブラック風にて塗装されており、高級感とスポーティ感を加味させています。
こちらはサイドスカート。
個人的に最も気になっていた部分なのですが、フロントリップやサイドスカート、リヤディフューザーはグレードにかかわらずカーボンファイバではなく、単なるブラックの樹脂となります。
そしてこちらはドア後ろにあるダクト。
こちらもフロントヘッドライト下にあるのと同じでダミーになっていますね。結構空力を意識したデザインなのかと思いきや、見せ掛けが多くてそれはそれでビックリ。
リヤデザイン
続いてはリヤデザインを見ていきましょう。
っとその前に…それにしてもこのボディカラーはかなりエグイですね。
艶なしのマットグレーとはいえ、この独特の光の反射具合と”触れる”ことを許さない品質。
とにかく手入れの難しい色相となりますが、やはり一度は所有してみたい夢のボディカラーだったりします。まさにステルス戦闘機。
リヤデザインはこんな感じ。
ちょっとワイドなリヤテールランプやブラックパーツのリヤディフューザー込となるリヤバンパー、そして大口径タイプのスポーツエキゾーストマフラが装備されたアグレッシブなデザインとなってます。
リヤテールを間近で見てみるとこんな感じ。
リヤテールの両端にはしっかりとダクトのような穴がありますね。
かなり見えにくいですが、このダクト部分ももちろんダミーにて仕上げられています。
GRスープラはとにかくダミーダクトが多く、個人的にはもう少しダクトにも力を入れて良いんじゃないかな?と思ったりしますが、そこまでの空冷効果は必要ないのかもしれませんね。
こちらはリヤサイドから見たリヤテール。
上部へと反り上がったトランクスポイラも特徴的ですが、意外にもリヤテールランプのハウジングラインとトランクスポイラーのラインが同じであることに気が付きます。
このあたりも、ある程度空力を考慮したデザインなのだと思いますね。
こちらはリヤディフューザー周りと大口径スポーツエキゾーストマフラ。
インテリアも見ていこう
こちらはインテリア。
シートは本革ブラックになっているため、+81,000円のオプション設定となっています。
カラードステッチはホワイトになっていますね。
ちなみに標準はアルカンターラ×本革のレッドシートとなるため、よりスポーティな個体を求めるのであれば標準装備を選びたいところです。
こちらは運転席周り。
この角度から見ると共同開発モデルBMW・Z4のインテリアにも見えなくもないですね。
実際に運転席に座ってみるとこんな感じ。
本革シートは結構しっかりとしてホールド感はありますが、思ったほどカタくはなく、スポーツカーの中ではどちらかというと柔らか目かもしれません。
ちなみにヘッドライトスイッチはステアリング後ろのレバーではなく、右側のエアコン吹き出し口の下にあるのでご注意を。
そしてウィンカーレバーは右側ではなく左側になります(BMWと共通)。
こちらはセンターパネル周り。
まぁ造りがBMWに非常に良く似ていますね。
こちらはセンターコンソール。
センターシフトノブとナビゲーションディスプレイ操作用のリモートダイヤルがありますが、これらもBMWの意匠をそのまま継承しています。
オーナメントパネルは高級感を演出するためにカーボンパネルを採用しています。
こちらはアームレスト部分に縦2列のドリンクホルダーを設定していますね。
助手席側の方が肘置きを利用することは許さらない感じでしょうかね?
エンジン
最後はエンジン。
プラットフォームやインテリア、エンジンは基本的にBMWと共通になり、BMWからの供給となっています。
今回展示されているRZも、排気量3.0L BMW製直列6気筒ツインスクロールターボエンジンを搭載し、最高出力340ps/最大トルク500Nmを発揮します。
最後に”RZ”の主要緒元を見ていこう
今回の展示車両の主要緒元は以下の通りとなっています。
[上位グレード”RZ”]
○エンジン:排気量3.0L 直列6気筒ツインスクロールターボ
●エンジン型式:B58
○駆動方式:後輪駆動(FR)
●トランスミッション:8速スポーツAT
○型式:DB42-ZRRW
●全長4,380mm×全幅1,865mm×全高1,290mm
○ホイールベース:2,470mm
●トレッド:フロント1,595mm/リヤ1,590mm
○最低地上高:112mm
●室内長970mm×室内幅1,460mm×室内高1,060mm
○乗車定員:2名
●車両重量:1,520kg
○車両総重量:1,630kg
●最小回転半径:5.2m
○最高出力:340ps/5,000~6,500rpm
●最大トルク:500Nm/1,600rpm~4,500rpm
○燃料タンク:52L
●燃費WLTC:12.2km/L
○燃費WLTC LMH:L8.3km/L, M12.9km/L, H14.7km/L
●平成32年度燃費基準:未達