えっ、そうなの?世界最速記録を更新したブガッティ「シロン”ロングテール”」の生産が決定し、更に先行注文も受け付けていることが判明

2020-05-27

~何となく予想はしていたけど、やはり販売することになるとは…~

ブガッティは先日、タイヤの関係で不可能と言われたトップスピード300マイル(483km/h)の壁を見事ぶち破り、ミシュラン社とダラーラ社との共同開発により、最新型のタイヤを装着して最高時速304.773マイル(490.484km/h)に到達し、世界最速記録を更新しました。

その際に使用されたプロトタイプモデルとなる「シロン・ロングテール」ですが、何とこのモデルが現在先行にて予約を受け付けているそうで、現時点では生産台数や価格、納期などは明らかになっていないものの、既に生産することも決定したことを明らかにしました。


~とにかく無駄なく加速することを可能としたデリケートなマシン~

「シロン・ロングテール」の正式名称としては「シロン・スーパースポーツ300+エディション(Bugatti Chiron Super Sport 300+ Edition)」という名称になるとのことですが、現行「シロン」との大きな違いとしては、ダラーラ社との共同開発によって、リヤテールを250mm延長することで、空気抵抗やダウンフォースをかなり細かく調整することが可能になるとのこと(ダラーラ社は空気抵抗やトップスピード、加速、軽量化よりもダウンフォースに力を入れているメーカ)。

更には気流をスムーズにするために、ウィングやエアブレーキは採用せず、リヤエキゾーストシステムも最適なレイアウトとするために両サイド縦型2本だしとなるクワッドエキゾーストシステムを採用。
サスペンションもオーバーホールされ、乗り心地だけでなく車高も若干調整しているとのことです。

なお、最高速チャレンジが行われた際、プロトタイプモデルの「シロン」はシートが一つしかありませんでしたが、量産モデルではもちろん助手席が設けられているものの、もしかするとオプションにてシングルシータにすることも可能になるかもしれません。

~ブガッティはケーニグセグがたたき出した記録さえも余裕で更新することができる~

気になるパワートレインについてですが、これは先日ブガッティが発表した世界限定10台のみの特別モデルとなる「チェントディエチ(Centodieci)」と同じ排気量8.0L W型16気筒クワッドターボエンジンを搭載し、最高出力1,600psを発揮することが決まっています。

ちなみに、過去にケーニグセグがアメリカのネバダ州にあるラスベガスとパーランプの間にある区間道路(160号線)を完全閉鎖し、事前にネバダ運輸省から特別許可を得て行ったテストトラックでは、「アゲーラRS」がたたき出した457.94km/hよりも更に25km/h速い、472km/hにまで到達することが可能だそうで、これについてももしかしたら近日中にその記録を更新する可能性があるかもしれません。

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Reference:motor1.com