兵庫県神戸市にて発生したトラックの暴走事故の瞬間の動画が公開。トラックドライバは最小限に被害を抑えた運転を行っていた可能性が高い【動画有】

2022-06-29

~神戸市灘区での事故は、トラックドライバが最小限の事故に抑えようとしていた?

先日の9月3日、兵庫県神戸市灘区にて発生したトラックが次々と衝突して8人が死傷した暴走事故にて、警察の調査ではトラックの前輪が破裂するバースト現象が発生していたことが明らかとなっていましたが、今回トラック暴走事故の瞬間をとらえたドライブレコーダーの映像が公開されました。

今回公開された映像を見ていくと、反対車線の下り坂からかなりのスピードにて通過するトラックが確認することができます。
この時点で、既にフロントバンパーは一部損傷していることが確認でき、下り坂であるにも関わらずブレーキ痕が残っていないことから、制御装置に不具合があった可能性があるとしています。

ただ、トラックの動きを見てみると、加速はしているもののガードレールに接触しながら、その摩擦によって減速しようとしていることが確認できます。

ただ、ガードレールよりも歩道側には通学生がいることから、歩道側に突っ込むことができず、そのままガードレールに接触することしかできなかったのではないかと推測。

もちろん、このときに周りに危険であることを促すためにクラクションも鳴らしていることから、ドライバが意図的に暴走させているわけではなく、被害を最小限に抑えるために行った手段であると予想できます。


~トラックが暴走していたから100%トラック・ドライバが悪いというわけではない~

報道では、あたかもトラックを運転していたドライバ側に非があるような説明をしていますが、(確かにトラックに不具合があったと仮定したら、運営側のメンテナンス不足とは言われるかもしれません…)少なくともトラックドライバは、この状況の中でパニックになっていたことは確かでしょうし、その中でもクラクションを鳴らしたり、ガードレールに接触することで最小限の被害とするよう努めていたと考えられますし、その結果として自身の命を犠牲にしてでも近くの川に飛び込むという判断を下した可能性があるわけですが、もし川に飛び込んでいなかったら、更に事故被害が大きくなっていたかもしれません。

なお、今回事故が発生したポイントは、六甲山から2号線に続く非常に傾斜が急な坂道となっていて、ところどころにはエンジンブレーキを多用することを促す看板も見受けられることから、トラックだけでなく乗用車も事故が多発する危険なエリアでもありました。

トラックともあれば、こうした下り坂ではブレーキの負担は相当に大きいでしょうから、エンジンブレーキを意識していた可能性はあるでしょうし、先述にもある通り、被害を最小限に抑えようとした動きがあることから、誰よりもブレーキには気を遣っていた可能性はあると思います。

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