ブガッティ「シロン」のプラットフォームはあと10年ぐらいは使える。バリエーションも更に増やし、今度はトラック志向でパワーウェイトレシオに焦点を置いた過激なモデルに?

2020-05-27

~ブガッティは今後2ケタ台の限定モデルを発売する模様~

ブガッティは先日、ミシュラン社とダラーラ社との共同開発によって誕生した世界最高速を実現したハードコアモデル「シロン・スーパースポーツ300+(Bugatti Chiron Super Sport 300+)」を世界限定30台のみ販売しましたが、どうやらこのモデル以外にも、新たな「シロン」の派生モデルが誕生する可能性があるようです。

ブガッティCEOであるステファン・ヴィンケルマン氏によると、「シロン・スーパースポーツ300+」は直線を重視したモデルでしたが、今度はトラック志向を持たせたハイパフォーマンス版ということで、以前世界限定40台のみ販売した「ディーヴォ(Divo)」のようなモデルが誕生するかもしれないとのこと。


~最高速とコーナリングを両立したオーラウンダーなモデルを作るのを諦めて台数を売っていく考え?~

またステファン・ヴィンケルマン氏の考えとしては、1つの車種で全ての偉業を達成するのではなく、1つの車種で1つの偉業を達成するクルマを作り上げていく方針を持っているそうで(厳密にはオールラウンダーなクルマは作れない)、今後はサーキット志向やラグジュアリー志向といった各分野においての「シロン」の派生版が誕生する可能性がかなり高いと言われています。

この辺りは、過去ランボルギーニやアウディの最高経営責任者として成功を収めてきた限定商法をフル活用すると思われますが、ここまで限定版の「シロン」が登場してくるのもちょっと飽き飽きしてくると思いますし、ある程度の引き際もしっかりと持たせないと、「シロン」のブランド力も低下する恐れもあるかもしれません。

ちなみに、次にブガッティが販売するトラック志向モデルは、直線性を重要視するのではなく、可能な限り最高出力を高め、更にはパワーウェイトレシオと前後重量比のバランスを向上させた一台になると言われています。

またその一方で、ブガッティ「シロン」にて採用されているプラットフォームは、今後あと10年半は派生モデルへと流用されるとのことなので、「シロン」ベースの限定モデルがこれから大量に登場してくることは間違いなさそうです。

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Reference:CARSCOOPS