フェラーリ「女性のためのスーパーカーを設計することは間違いだ。そもそも女性は”女性のフェラーリ”など望んでいない」←差別発言にも聞こえるが、ある意味名言かも知れない

2020-05-27

~そもそも”誰か”に媚びるようなスタイルを持っていないのもフェラーリの凄いところかもしれない~

男女共にスーパーカーの憧れといっても過言ではないフェラーリ。
つい先日、エントリーモデルでありながらも最高の完成度と美しさ、そしてインパクトのあるデザインを誇る2+クーペタイプの新型「ローマ」が発表されましたが、こうした”威圧的なクルマ”に興味のある新しいクライアントを引き付ける為、フェラーリは顧客基盤を広げていきたいと言う考えを示しています。

そしてつい先日、海外メディア・アラビアビジネスとのインタビューにて、同社最高マーケティング及び商業責任者であるエンリコ・ガリエラ氏によれば”女性のために設計されたスーパーカーは絶対作らない”とも説明しています。


~フェラーリはビジネスとしてスーパーカーを販売しているわけではないから、ここまで強気な姿勢で行けるのかもしれない~

”フェラーリが女性中心のモデルを設計・発表しない”理由について、エンリコ・ガリエラ氏が考えていることとしては、「そもそも女性が”女性のためのフェラーリ”を望んでいないからだ」と語っており、これによって圧倒的比率の多い男性バイヤーたちが別のブランド(たとえばランボルギーニやマクラーレン等)を選択する可能性があるから、とのこと。

何とも差別的な発言にも聞こえるこのインタビュー内容ですが、別に女性が満足するような製品を販売しなくとも、フェラーリではカップル向けに主催するイベントによって、女性も必然的にフェラーリに対して興味を示して購入してくれるから問題ない、と強気な姿勢を示しており、実際にイベントを開催して女性客を獲得している例も非常に多いようですね。

もちろん、それだけフェラーリは自身のブランドに対して大きな誇りを持っており、”自社に合わないモノは作らない”というスタンスが顧客の心を動かしていることは事実ですし、過去にパリス・ヒルトンさんが「フェラーリのボディカラーをピンクにしてほしい」という依頼に対して、「フェラーリにピンクは似合わない」と完全拒否したことも有名な話。

この話もまぁまぁ大きくとり上げられたりはしましたが、パリス・ヒルトンさんの希望カラーを拒否したからといってフェラーリのイメージや価値が下がったり、売り上げが下がると言ったことは全くありませんでしたし、むしろ「フェラーリは強い信念を持っている」という前向きなイメージが定着していたと記憶。

こういった精神の延長線上に、「女性のためによるスーパーカーの設計をしなくとも売れる」というのはある意味名言ですし、フェラーリファンが自然と増え続けるのも納得はできますね(私も正直ランボルギーニよりもフェラーリ派)。

☆★☆フェラーリ関連記事5選はコチラ!☆★☆

Reference:motor1.com