これまで販売されてきた衝撃的なエンジン5選。無限ホンダのF1専用V10エンジンが130万円…1,000馬力超えのHEMIエンジンやフェラーリ製エンジン等

過去これまで販売されてきたマニアックなエンジンを見ていこう

過去これまで、エンジンのみが販売されるという何ともマニアックな記事をご紹介してきましたが、今回はこれまで販売されてきた衝撃的なエンジン5選をご紹介。

過去にはラ・フェラーリのV型12気筒自然吸気エンジンが販売されるなどの衝撃的なニュースもありましたが、価格帯も含めてかなりインパクトの強かったものを見ていきたいと思います。

➀:超希少なホンダ製V型10気筒自然吸気エンジンが約130万円にて販売

まずは数十年の歴史の中で、最も愛されたエンジンの一つに高回転型のV型10気筒エンジンが存在しますが、1990年代に無限ホンダが世に生み出した究極のV型10気筒エンジン「MF351H」がRace Cars Directにて約130万円にて販売されました。

このV10エンジンは、1992年~1993年のF1マシン、そして1994年のチームロータス専用マシンに搭載されるために製造されたエンジンで、実際に活用されたかは不明。

この時代はV10ではなくV12へと移行する年でもあり、高回転化による最高出力の向上を図るメーカと、ルノーを代表する軽量且つコンパクトな中速度域の高トルク化を図るメーカが激しく争った時代でもあったため、ある意味非常に希少性の高いエンジン(エンジン上部には何やら「あのぶつぶつ 少年」「THIS IS NOT A TOOL TRAY」「決して道具ない」との表記が・・・)。

パワートレインは、排気量3.5L V型10気筒自然吸気エンジンで、最高出力700psを発揮し、海外のオーナーにとっては喉から手が出る程に要求の高いエンジンであるとして非常に人気が高いとのこと(そういった意味では130万円という金額は非常に割安)。

②:ホンダ・シビックタイプR専用が条件付きで販売

続いては、ホンダが主催するHonda Racing Lineプログラムにて、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェの前輪駆動(FF)最速記録を更新した(当時はルノー・メガーヌRSトロフィーRが最速)のハイパフォーマンスモデル・シビックタイプRに搭載のクレートエンジンが約78万円(送料別)にて販売されました。

このエンジンは、当時FK8型のシビックタイプRと同じ排気量2.0L 直列4気筒VTECターボエンジンを搭載し、最高出力320ps/最大トルク400Nmを発揮します。

ただ、この特別なエンジンを購入するためには、Honda Racing Lineプログラムの正規会員に入っていることが前提条件となっており、更にはホンダのレーシングカーを所有していることと、最低でも2度以上のレースに参加していて、何かしらの結果を残していなければ購入することができないため、意外と購入条件は厳しいようです。

③:1,000馬力発揮でもコスパ最強なマッスルカー専用エンジン

続いては、ダッジ・チャレンジャー/チャージャー/ジャーニーといったアメリカンマッスルカーに搭載されている最高出力1,000hp/最大トルク1,288Nm発揮のヘルエファントHEMIエンジン(Hellephant HEMI)がSEMAショーにて発売されましたが、僅か2日で完売した大人気ユニット。

なお、このエンジンは1968年製ダッジ・チャージャーに搭載し、2018年のSEMAショーにてデビュー。

ウォーターポンプやフライホイール、フロントサンプ用オイルパン、スーパーチャージャー&スロットルボディ、コイルパック、そして燃料インジェクターが含まれて約340万円での販売ではありましたが、ここにHEMIエンジンキットを追加することで約360万円にまで価格アップ。

このエンジンは、全てハンドメイドにて作られているため、販売された台数は僅か100台のみ。

僅か2日でこれだけの台数が全て売り切れるのはかなり珍しいですが、やはり従来所有のアメ車や旧車等にスワップすることを目的としたオーナーがほとんどだったりするんでしょうね。

2ページ目:5億円以上にて取引されているエンツォフェラーリのエンジンが、当時 約4,000万円で販売?!