【なぜだ!】新型「RAV4」の兄貴分となるフルモデルチェンジ版・トヨタ新型「ハイランダー」は日本での市販化の予定はない模様。その代わり新型「300系ランドクルーザー」に期待が高まる?
~日本市場でも高い人気を得ると思うし、マツダ「CX-8」とも十分に競える一台だと思う~
トヨタの3列シーターSUVモデルとなる新型「ハイランダー(日本名:クルーガー)」が北米市場にて発売スタートしましたが、(大方予想通りではありましたが…)日本市場では販売されないことが明らかになりました。
今回のフルモデルチェンジで4代目となる新型「ハイランダー」ですが、新型「RAV4」の兄貴分ということもあり、フロントフェイスは「RAV4」よりも更にアグレッシブに進化。
元々は保守的なデザインのイメージが大きかった「ハイランダー」ですが、フロントデザインの一新と、TNGA-K(Toyota New Global Architecture-K)プラットフォームの採用により、一気に質感が向上しています。
そんな新型「ハイランダー」ですが、いつもお世話になっているトヨタ・ディーラの担当セールスさんの情報によれば、2020年にこのモデルが登場することはないとのことで、フルモデルチェンジ版・新型「300系ランドクルーザー」の登場が控えている中で、このモデルを市販化することは考えにくいとのことです(メーカー内での共食いが発生する恐れも)。
▽▼▽関連記事▽▼▽
~新型「ハイランダー」の外観をチェックしていこう~
せっかくなので、おさらいも兼ねて新型「ハイランダー」の内外装をチェックしていきましょう。
新型「RAV4」よりも更に引き締まりが強化されてかなりカッコいいデザインに仕上がっていますね。
オフロード感もありますが、「ハリアー」のようなプレミアム感も上手く表現されていますし、是非とも日本でも市販化してほしいところ。
そして、新型「ハイランダー」のLEDデイタイムランニングライトはこんな感じで点灯するんですね。
レクサスを想起させるような逆L字型のシームレスタイプとなるデイタイムランニングライトですが、よりアグレッシブさが際立って、欧州ブランドのSUVモデルに引けを取らないところだと思います。
その他にも、サイドミラー下には耳たぶのようなものが設けられていないため、恐らくアラウンドビューモニターが装備されているのだと思います。
フロントヘッドライトを拡大してみるとこんな感じ。
フロントヘッドライトは単眼タイプとなりますが、その内側にあるのはおそらくハイビームライトでしょうね。
ウィンカーはまだわからないものの、もしかするとLEDデイタイムランニングライトをターンシグナル化したものではないかと考えられます。
新型「RAV4」は豆球式のウィンカーを採用しているので、この辺りの差別化は大きく図れているのではないかと思います(流れるタイプのシーケンシャルウィンカーなら尚の事グッド)。
サイドからみたスタイリングはこんな感じ。
3列シートSUVということもあり、リヤオーバーハングはかなり眺めに設定され、3列目のスペースを大きく確保していることがわかります。
トップルーフもほぼほぼフラットですし、クーペSUVとは異なって天井の高さを均一にし圧迫感を無くしているのではないかと思います。スタイリングはもちろんんのこと、しっかりと実用性を考慮しています。
そして足回りのフェンダーモール(プロテクタパーツ)も最小限に抑えられ、チープ感を感じさせない工夫が施されていますね。
足もとのアルミホイールはこんな感じ。
高級感のある20インチ・マルチスポークタイプのアルミホイール(タイヤ規格は235/55R20)を装着していますね。
グレードによっては18インチもしくは20インチの選択が可能になっていますが、個人的には上の20インチのマルチスポークタイプでも十分ではないかと思います。
こちらはリヤデザイン。
前回のブログでもお伝えしましたが、リヤテールランプの形状がどことなくレクサス「NX」に似ているような…ちなみにリヤウィンカーは両サイドの端っこが点滅するタイプになっているため、シーケンシャルではありません。
あとはハイブリッドモデルということもあってか、リヤロアバンパー下に隠れるような形でマフラが装着されています。
リヤテールランプを拡大してみるとこんな感じ。
こうしてみると、「NX」とは異なるフラットなテールとなりますが、ウィンカーの点滅ポイント然り、「NX」をモチーフにしているようにも見えますね。
~内装もチェックしていこう~
続いてはインテリアを見ていきましょう。
まずは内ドアパネルから。
残念ながら、フロント内ドアパネルの画像は無く、後席側の内ドアパネルのみとなりますが、これだけでも質感がハンパ無いこと…
ドアハンドル周りには特殊なオーナメントパネルに加え、ホワイトの合成皮革もしくはレザーと思われるトリムを採用。
高級感を持たせるところには可能な限りハードプラスチックを使用しないスタイルに好感が持てますね。
こちらはキャメル系のシートを選択した際の後席内ドア部分。
よくよく見てみると、ハードプラスチックの色味がブラウン系に設定されているため、安っぽく見せない工夫を施しています。
続いては運転席のコックピット周り。
最上位グレード専用となる12.3インチのワイドディスプレイを装備し、ブラウン系のハードプラスチックを使ったダッシュボードやキャメル系のレザートリムを使用することで高級感を演出。
運転席側のダッシュボードから助手席側まで大きな凹凸を見せず、できるだけ水平基調に近いラインにすることで視認性を強化しています。この辺りの工夫も素晴らしいです。
ちなみに、フルモデルチェンジ版・新型「ハリアー」の上位グレードにも、標準にて12.3インチのナビゲーションディスプレイが装備されることが分かっています。
そして足元のアクセル・ブレーキペダルを見ていくと、アクセル部分は吊り下げ式ではなくオルガン式を採用していることがわかりますね。
この辺りは新型「RAV4」に倣っていると思われます。
こちらはセンターコンソール部分。アンティークなオーナメントパネルによる大人の雰囲気が漂ってきます。
センターシフトノブにはシフトブーツを採用し、その手前にはリフターのアップダウンレバーでしょうか?しっかりとオフロードでの走りを体感できるような装備が充実。
その隣のドリンクホルダー手前には、電動パーキングブレーキとオートブレーキホールドスイッチも設けられていますね。
こちらはホワイトを基調としたインテリア。
運転席周りを見るだけでも、とても国産車とは思えないほどの高級感があり、グローバルモデルとしても十分たたかっていける程の質感を持っています。
こちらはナビ廻り。
12.3インチナビゲーションディスプレイのすぐ下には、エアコンのスイッチが集約しているんですね。
物理スイッチで操作性も高いですし、何よりもナビ直下にスイッチをまとめることですっきりとしたインテリアに仕上げられています(シンプルで潔い感じがまた良い)。
こちらはセンターコンソール。
手前側のセンターアームレストの質感も高そうですね。すぐにでも肘を置きたいところです。
そしてこちらがフロントシート。
フロントは運転席・助手席共に電動パワーシートを採用しており、上位グレードではシートメモリーも装備。
パンチングスポットがあることを考えると、シートヒーターだけでなくシートベンチレーションも設けられているでしょうね。
そしてこちらは2列目のキャプテンシート。
シート調整は手動ではあるものの、十分な広さが確保されていますね。
さすがにオットマンまでは装備されていませんが、十分これでも寝れそう。
3列目のベンチシートはこんな感じ。
センターアームレストが装備されていないのはちょっと残念ですが、子供を乗せるスペースとしては十分ではないかと思いますね。
こちらはトランクルーム。
3列目を採用していることもあってか、ちょっとスペースは狭いようにも感じられますが、後席をフロントに倒せば十分なスペースは確保できますし、長尺モノも載せることが可能となっています。
~新型「ハイランダー」のグレード別装備内容は?~
なおグレード別の装備内容を見ていくと、エントリーグレードでも3ゾーン気候制御やApple CarPlay/Android Autoを採用した8インチタッチスクリーンインフォテイメントシステム、LEDヘッドライト、Toyota Safety Sense 2.0スイート(歩行者検知による自動フロントブレーキ/アダプティブクルーズコントロール/車線逸脱警告/車線維持支援/道路標識認識/オートハイビームヘッドライト)を標準装備。
その上のLEグレードでは、パワーリフトゲートやブラインドスポットモニター、フォグランプ、本革巻きステアリングホイールを標準装備します。
更にその上のXLEグレードになると、電動パワー付となるフロントシートヒータや合成皮革シート、7インチゲージクラスターディスプレイスクリーン、サンルーフ等が標準装備となっています。
リミテッドグレードでは、標準にて18インチアルミホイールを装着しますが、オプションにて20インチアルミホイールを装着することも可能。
その他には、カーゴカバーや運転席メモリ、フロントベンチレーションシート、レザーシート、ダッシュ内ナビゲーションシステム、プレミアムオーディオシステムを標準装備します。
最後に最上位グレードとなるプラチナムでは、12.3インチタッチスクリーンインフォテイメントシステムやアダプティブヘッドライト、ヘッドアップディスプレイ、ヒーターリヤシート、パノラマサンルーフ、雨滴感知ワイパー、アラウンドビューカメラを標準装備します。
~新型「ハイランダー」のパワートレインは?グレード別の価格帯は?~
気になるパワートレインについてですが、大きくガソリンモデルとハイブリッドモデルの2種類をラインナップ。
一つ目は、排気量3.5L V型6気筒自然吸気エンジンを搭載し、最高出力295hp/最大トルク357Nmを発揮。パフォーマンスとしては、最大2,268kgまでのけん引力を発揮するとのこと。
二つ目は、排気量2.5L 直列4気筒エンジン+電気モータを搭載したハイブリッドエンジンを採用し、システム総出力240hpを発揮します。
気になる価格帯についてですが、エントリーグレードで約378万円~、LEグレードで約402万円~、リミテッドグレードで約477万円~、プラチナムグレードで約512万円~の販売となっています。