モナコにて発生した直管仕様のフェラーリ「F40」の大炎上事故は燃料タンクの劣化が原因?ちなみに「F40」の燃料タンクは左右に各1個ずつ存在し20年で新品交換が必要に【動画有】

2022-06-29

~未だに原因が明らかになっていない直管仕様の「F40」大炎上事故~

さて、先日大きな話題となったモナコでのフェラーリ「F40」(直管仕様)の大炎上事故ですが、現時点でこのモデルがどうして炎上してしまったのかは明らかになっていません。
ただ、兼ねてより大変お世話になっているフェラーリ「F40」のオーナー様にもいろいろと意見や貴重な資料をを見聞きさせて頂いたのですが、どうやら燃料タンクからオイルが漏れた可能性が高いとのこと。

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~「F40」の燃料タンクは2個存在する~

ちなみに「F40」の炎上の瞬間を捉えた画像が上のものとなりますが、「F40」のオーナー様の考えによれば、(少し画像ではわかりにくいものの)運転席側(左側)が大きく燃えていることから、左側に設けられている燃料タンクが経年劣化により、燃料漏れを引き起こしたのではないか?と推測しているそうです。
っというのも、「F40」は両サイドにそれぞれ1個ずつ燃料タンクが設けられていて(つまり2個の燃料タンクがある)、給油する際は両サイドに設けられている給油口にガソリンを給油することになります。

加えて「F40」は、常に高いパフォーマンスでの走りを提供するために、燃料タンクを20年で新品に交換するようフェラーリから推奨されているそうで、それを怠ってしまうと燃料漏れが発生してしまう恐れがあり、今回炎上した「F40」は、もしかしたら新品に交換していなかった?可能性も。

~経年劣化を早める要素の一つにはカスタム・改造も大きく影響してくる~

もっと言うなれば、今回の「F40」は直管マフラーをインストールしていることもあって、マフラーの材質やレイアウト、他のパーツとの取り回し、発熱の時間や冷却時間などが純正と大幅に異なることもあって、燃料タンクに何かしらの負荷が生じてしまった恐れがあるかもしれませんし、経年劣化を更に早める原因になっていたことも十分に考えられます。

~「F40」の燃料タンク交換には200万円以上の維持費がかかる!~

そしてこれは余談ではありますが、いつもお世話になっている「F40」のオーナー様が燃料タンクをフェラーリディーラーにて交換した際、その交換期間は約1か月近くかかったとのことで(パーツを供給するのに時間がかかってしまう…)、更に燃料バランスチューブやドレンガスケット、Oリング、ガスケットといった細かいパーツ類、工賃含めての燃料タンクの交換費用は約240万円にまで到達したそうです(しかも左右で燃料タンクの価格が違うのも驚き…燃料タンク代だけで約200万円)。

現代のフェラーリの維持費では中々に考えにくいことではありますが、スペチアーレモデルを所有すること、旧世代フェラーリを所有する上ではこういった重要なメンテナンス部分を怠ってしまうと、お金以上に失われるものがあるということになります(ちなみに「ラ・フェラーリ」のハイブリッド用バッテリーの交換費用は約3,000万円)。

 

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The aftermath 🥺 | Ferrari F40. PC: @cedou.f

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