走行距離僅か135kmの超新品!程度極上のランボルギーニ「カウンタック25th Anniversary」が販売中。その価格は約6,100万円からと意外に安め?

2020-05-27

~ここまで美しく、全く走られていない「カウンタック」は初めてかもしれない?~

カナダにあるランボルギーニ・モントリオールディーラーにて、何と1990年式の超希少且つほぼ新品状態の「カウンタック25th Anniversary(Lamborghini Countach 25th Anniversary)」が販売されています。

中古車市場において、ほぼほぼ新品状態の「カウンタック」自体見つけることは難しくなっていますが、今回販売されているモデルは、僅か657台のみ製造された更に希少な特別モデル。
しかも走行距離は僅か135kmと全く走られておらず、恐らく転売目的で購入されていた可能性が高そうです。


~「カウンタック」は全てにおいてクルマの常識を覆した一台だと思う~

「カウンタック25th Anniversary」は、1985年当時フェラーリ「テスタロッサ」に対抗するために登場した「カウンタック5000QV(クアトロバルボーレ)」がベースになっていて、更にスタイリングを担当したのは、パガーニ・アウトモビリ社CEOであるオラチオ・パガーニ氏。

再設計されたフロントエアインテークやサイドスカート、エンジン供給用の独特のエアインテーク、そして当時は相当な衝撃を与えたであろう2ピース構造の鍛造アルミホイール等、かなりぶっ飛んだモデルであることが分かっています。

そしてこのモデルの(ある意味)大きな特徴となっているのが、フロントエンドに設けられたボコッと張り出した5マイルバンパーで、その名の通り時速5マイル(約8km/h)以下で衝突した際、バンパーが衝撃を吸収し、復元することを求めたアメリカの安全基準に基づいて作られたものとなりますが、その見た目があまりにも評判が悪く、中には取り外すオーナーも多く存在するほどでした。

~クリーム色なのに全然黄ばんでない!まさに新品同様~

インテリアはこんな感じ。
シートやトランスミッショントンネル、ドアパネル全体がクリーム色のレザートリムにて仕上げられ、ダッシュボードとステアリングホイールはブラックのレザーに仕上げられています。

シートは一切汚れておらず、当時納車されたままの美しさと品質を保っています。
恐らくオーナーは納車時に一度だけ乗っただけだと思われますが、納車時のナイロンカバーもそのままにしていた可能性が高そう。

トリップメーターには確かに135kmと表記されていますね。
改めてこれだけの程度の良い「カウンタック」は他に無いのではないか?と思える程です。

気になるパワートレインについては、排気量5.2L V型12気筒自然吸気エンジンを搭載し、最高出力449hp/最大トルク500Nmを発揮。
気になるその価格帯ですが、約6,100万円とそこまで高額な価格設定でないのが驚きですね(普通に即完売しそう…)。

~こちらも中々に珍しくも上質な「カウンタック」が販売~

1970年代後半より、漫画「サーキットの狼」が火付け役となりスーパーカーブームの先駆的な存在でもあったランボルギーニ「カウンタック(Lamborghini Countach)」。
上に開くシザードアは、日本車では表現できない程に衝撃的なもので、当時の(もちろん今も)子供から大人までを魅了した一台でもあります。

そんな子供から大人の夢であり憧れでもあったランボルギーニ「カウンタック」のなかでも、1983年に製造されたハイパフォーマンスモデル「カウンタックLP5000S」が中古車市場にて登場。

このモデルは、アメリカの元レーシングドライバ(1978年にF1ワールドチャンピオン、インディカーでは4回もチャンピオンを獲得)であるマリオ・アンドレッティ氏が所有していた個体で、僅か321台しか製造されなかった超希少モデルとなります。

LP5000Sはとにかく過激なで非現実的なデザインが多数だった

パワートレインは、「カウンタックLP5000クアトロ・ヴァルヴォーレ(Quattrovalvole)」の5.2L V12エンジンではなく、少し排気量を抑えた4.8L V12エンジンへと置き換えられ、最高出力371hpを発揮します。

ボディカラーはシンプルなレッドカラーで、ボディ全体にラッピングが施されているので傷はほとんど付いていないとのこと。

ちなみにこの「カウンタック」、クアトロヴァルヴォーレ風のデザインを継承する過激なオーバーフェンダーを装着しながらも、サイドステップが無いところも大きな特徴で、”従来のクルマにはあるはずのパーツが無い”といった非現実的な要素を持つところもスーパーカーの魅力の一つなのかもしれません。

このリヤのワイド感。
そして究極に低すぎるボディ、それでいて過激な巨大リヤウィングを装着するといったスーパーカーとしては最強の組合せ。
こうした思い切ったデザインを1970年代から挑戦し、今現在もその伝統を受け継ぐランボルギーニの純粋無垢な方向性は非常に魅力的だなぁと感じさせます。

ちなみに、「カウンタックLP5000S」の走行距離は17,715kmと年式の割にほとんど走り込まれていませんが、エンジンメンテナンスは定期的に行われていたとのことで、加えてゴム類などの消耗品も新品に交換済み。

中古車市場価格としては約5,400万円とかなり強気な設定ではありますが、マリオ・アンドレッティ氏が所有していたというプレミア価値が加味されていることを考えると、十分にお買い得と言える一台ではないかと思いますね。

☆★☆「カウンタック」関連記事4選はコチラ!☆★☆

Reference:CARSCOOPS