負の連鎖が止まらない…アストンマーティンCEOの退任に続き、今度は500人規模のリストラ計画を発表へ。株価は何と2019年よりも78%も下落

アストンマーティンはこれから更に苦しい試練が待ち受けていそう

イギリスのスーパーカーメーカーでお馴染みアストンマーティンといえば先日、同社CEOであったアンディ・パーマー氏が、企業価値とパフォーマンスを低下させるといった失態の代償として退任することが決定し、その後任としてAMG CEOであるトビアス・メールス氏が採用されましたが、これに続き今度は500人規模(全体の20%)のリストラ計画が発表されました。

実はイギリスのスーパーカーメーカーの大規模なリストラ計画は、アストンマーティンの前にマクラーレンも発表していて、その規模は約1,200人(全体の約25%)にも上り、更にレース部門の縮小も発表しています。


アストンマーティンは年間約50億円の経費削減を計画している

ロイター通信によれば、今回の一件は昨今の諸事情が大きく影響しているとのことで、売り上げの低下はもちろんのこと、年間約50億円ほどの経費(コスト)削減を狙ってのリストラ計画であるとし、更には組織構造の適切な規模調整を行うだけでなく、コストベースを収益回復と一致するところまで生産レベルの低下と一致させる一つの方法であると発表しています。

具体的な経費削減の内容としては、マーケティングと旅費交通費の支出を削減することに加え、請負業者の数を減らすことによってコスト削減を図るそうで、その一つとして投資の削減と500人規模のリストラを行えば、年間約50億円ほどの経費削減が達成できるそうです。

またロイターの補足情報によれば、アストンマーティンの株価は2019年から78%も下落していて、更に2020年の第一四半期には、売上高-31%減で約160億円の赤字を出しているとのこと。

これらの原因の大本が、先述の通り昨今の諸事情が影響しているのですが、これをきっかけとして社内の大規模な再編を余儀なくされ、その筆頭としてアンディ・パーマーCEOが退任するという流れになっています。

アストンマーティンは今後、クロスオーバーモデルのDBXやハイブリッドハイパーカーのヴァルキリー/ヴァルハラ、V12スピードスターといった数多くのカタログモデルと限定モデルを納車していく予定ですが、特にハイパーカーモデルは製造すればするほど赤字になるとのことで、もしかすると今後更なる組織の再編が必要になってくるかもしれませんね。

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Reference:motor1.com