特捜刑事マイアミ・バイスのドン・ジョンソン氏が運転していたフェラーリ365GTB/4デイトナ・スパイダーのレプリカモデルが販売中。その価格は約175万円から
とはいっても本当にドン・ジョンソン氏が所有していたデイトナ・スパイダーではない
海外のインターネット中古車サイトeBayにて、何とも珍しい1977年式のフェラーリ365GTB/4デイトナ・スパイダー(以下、デイトナ)のレプリカモデルが販売されています。
ぱっと見本物と見間違えてもおかしくないほどに完成度の高いデイトナですが、このモデルは1984年~1989年にアメリカにて公開された刑事ドラマ「特捜刑事マイアミ・バイス」に出演する俳優のドン・ジョンソン氏が運転していたデイトナのレプリカモデルをイメージしたものだそう(レプリカのレプリカというちょっとややこしいヤツ)。
デイトナのレプリカモデルが登場したことでフェラーリはご立腹
こちらが実際に撮影された俳優のドン・ジョンソン氏(クロケット刑事役)とブラックのデイトナのレプリカモデル。
本物であれば、デイトナは1,406台製造された貴重なモデルで、更にオープンタイプのスパイダーともなると122台に留まる希少車種。
映画にて使用されたデイトナ・レプリカのベースは、シボレー・コルベット(Chevrolet Corvette)といわれていますが、実はこのレプリカモデルをドラマにて使用したことで、当時のカリフォルニアではデイトナの架装業者が乱立したとして、最初にレプリカを手掛けたマクバーニー社がフェラーリから提訴され敗訴するという結果に。
その一方で、フェラーリは当時のフラッグシップモデルだったテスタロッサを提供することになりますが、マイアミ・バイスのシーズン3以降は、実はクロケット刑事の愛車はデイトナではなくホワイトカラーのテスタロッサに変更されているんですね。
eBayにて販売中のデイトナ・レプリカの完成度と質感は極上
そして今回登場している個体も、ベースとなっているモデルはシボレー・コルベットで、エンジンももちろんシボレー製。
2018年には、新たな改良としてフォールディングソフトトップやEdelbrockキャブレター、新デザインのフロアカーペット、ヘッドライト、エキゾーストシステム、スポーツサスペンション、ブレーキシステムといった新パーツがインストールされているため、走行上の問題は全く問題なし。
ボディカラーもここ1年以内に再塗装していますし、燃料タンクシステムも全く新しいものに置き換えられているため、経年劣化で不安視されていた部分も全て新品同様に。
内装の完成度も中々に高いですし、何よりも全く汚れておらず、当時の美しさを保っているようなレベルでメンテナンスが施されています。
シートもフルレザーで肉厚ですが、若干サイド部分にヘタリのようなものが確認できるものの、実際に乗る上では特に問題は無し。
気になるデイトナの中古車販売価格ですが、それなりの金額に到達するのかと思いきや、意外にも低価格の約175万円から。
これといった不具合なども無いため、ある意味コスパの高いレプリカフェラーリなのかもしれません。