中国・北京モーターショー2020にて登場した中華モデルたちPart1。政治的問題でブラックリスト対象のトランプチがスーパーカーを発表。中華版ロールスロイスも

2020-09-27

北京モーターショー2020も色んな意味で話題の新型車が登場しそうだ

2020年9月26日のプレスデーより開催されている中国・北京モーターショー2020にて、続々と中国製コンセプトカーや量産モデルが世界初公開されていますが、その中で色んな意味で注目されているモデル達をピックアップしていきたいと思います。

今回は、「政治的な問題」が絡んでいる中華メーカーと、中華版ロールスロイスと言われる高級自動車メーカーを見ていきましょう。

まずはGACグループのトランプチが発表した新型エンパルス・コンセプト(Trumpchi Empulse Concept)。

GAC Groupといえば、中国の大手自動車メーカーである広州汽車集団(Guangzhou Automobile Group Co., Ltd.)を指しますが、このグループが発表したEVスーパースポーツは、トップルーフを最初から搭載しないロードスターモデルとなります(ルーフパネルも存在しない)。


ピュアEVスーパーカーはコンセプトで留まることが多い

具体的なスペックなどは明らかになっておらず、環境法規制や排気量の関係でピュアEVを搭載する先進的なスーパースポーツとなりますが、具体的なスペックについては一切明らかになっていません。

リヤテールランプはセンター直結風の一文字式で、この点はトレンドデザインとして他の中国メーカーも積極的に取り入れていますね。

そしてドアはマクラーレンと同じバタフライドアを採用。

この点はスーパースポーツが大きく注目されるうえでの特権になります。

そしてこちらがインテリア。

何とこのモデルにはジーンズの生地やウッドトリムが採用され、先進的なエクステリアとは違ってレトロ且つモダンな雰囲気も持ち合わせるユニークな一台となっています。

トランプチは2018年からアメリカ進出を考えていたが…?

そして、このブランドが中国にて高い人気を得る中、アメリカ市場への展開も予定していたそうなのですが、どうやら”Trumpchi(中国表記は伝祺)”という名称が「政治的問題」になっているとのこと。

Trumpchiの発音は”チュワンチー(伝祺)”と呼ぶのですが、英語では”トランプチ”となってしまうため、ドナルド・トランプ大統領の名前に似たブランドになってしまうことから、アメリカ等で仮に販売する際に大きな問題になるのではないか?と批判。

これに対しGAC Groupは、Trumpchiを使用しないことを決定していますが、現時点では修正後の名称が決まっていないうえ(しかも2018年の話)、中国市場ではTrumpchiの名称を一旦使用しないまま様々なラインナップモデルを販売するなどの話もある一方、そうなるとTrumpchiのブランドロゴなどはどうするのか?といった問題もあるため、恐らくアメリカ市場への進出は断念したのではないか?との意見もあるそうです。

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