【何と世界限定5台のみ!】スペイン発の新世代ハイパーカー・イスパノ・スイザ新型カルメン・ブローニュの詳細が明らかに。価格は超高額の約2.1億円

億越えを予想していた新型カルメン・ブローニュ、やはり車両本体価格だけで億越えだった

以前、スペイン・バルセロナ発のコーチビルダーで、自動車や航空エンジンの設計や生産を手掛けるだけでなく、兵器などの開発経験も持つイスパノ・スイザ(現在はフランス・サフラングループの傘下)の新世代EVハイパーカー・カルメン・ブローニュ・スペシャル(Hispano Suiza Carmen Boulogne Special)を発表しましたが、このモデルの生産台数と価格帯など、詳細な情報が明らかになりました。

今回発表された新型カルメン・ブローニュは、世界限定僅か5台しか生産されない超希少なモデルとのことで、その理由には生産プロセスが非常に複雑なこと、生産設備が十分に整っていない事(つまりは職人の手作業)、そして一番最初に製造される個体の製造期間が1年もかかってしまうからだそうです。

ちなみにイスパノ・スイザCEOのミゲル・スケ・マテウ氏によれば、今回発表された新型カルメン・ブローニュは、前世紀初めからのイスパノ・スイザレースカーにちなんで名づけられた伝統ある名称であり、更には1920年代にH6クーペレーサーが走ったとされるフランスの北海岸に位置する小さなフランスの都市をも意味する誇り高きモデルでもあります。


新型カルメン・ブローニュは環境法規制も考慮された100%電気自動車

そんなカルメン・ブローニュの気になるスペックですが、見た目は何とも愛嬌のある顔つきではあるものの、その見た目とは裏腹に4基の永久磁石同期電気モーターを搭載することで、システム総出力1,114ps/最大トルク1,600Nmを発揮。

車体重量は1,630kgと若干重めではあるものの、コンセプトモデルよりも60kg軽量化成功しているそうで、これによるトータルパフォーマンスも大幅に向上しているとのこと。

直線性のパフォーマンスについては、0-100km/hの加速時間が僅か2.6秒とブガッティ・シロン(Bugatti Chiron)並みで、最高時速は290km/hと割かし控えめ、そして航続可能距離は400kmとちょっとした遠出はできそうです。

なおバッテリーシステムは、80kWhのリチウムイオンポリマーバッテリーを搭載し、DC急速充電にも対応しているとのことですが、まだまだ世界ではバッテリー充電のためのインフラ設備が充実していないため、外出するときは常にフル充電状態じゃないと普段乗りはかなり厳しいのではないかと思います(テスラのバッテリーステーションは充実しているが、基本的にテスラ以外は使用不可)。

インテリアはアンティークで芸術的

インテリは非常にシンプルなフルデジタルメーターと縦型タブレットタイプのインフォテイメントシステムを採用し、あらゆるところにカーボンやアルカンターラ、更には銅などの特殊な素材を使用することで芸術性を表現。

センターシフトは無く、物理スイッチにて対応していますが中々にオシャレですね。

こういったアイディアと複雑さは少量生産型だからこそ実現できることだと思います。

価格は案の定2億円超えと超高額…買う人いるの?

そして気になる新型カルメン・ブローニュの車両本体価格ですが、とんでもないスペックとコストが掛かっている上に、台数も非常に少ないため約2.1億円と超高額。

果たしてコレ売れるの?という疑問がありますが、どうやら既に1台がオーダー済みで、2022年に納車予定とのことです。

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Reference:CARSCOOPS