大富豪&スーパーカーコレクターが新興メーカーのEVハイパーカー・カルメン・ブローニュ・スペシャルをオーダーしていた!ボディカラーには自身の名前も
完全に忘れ去られていたEVハイパーカーを、あの大富豪がオーダーしていた!
2020年3月のスイス・ジュネーブモーターショーにて世界初公開予定だったものの、昨今の諸事情によりチャンスを完全に逃してしまったこのモデルをご存じでしょうか?
スペイン発の新興コーチビルダーで、自動車や航空エンジンの設計・生産を手掛けるだけでなく、兵器などの開発経験も持つイスパノ・スイザ(現在はフランス・サフラングループの傘下)が公開した最新EVハイパーカー・カルメン・ブローニュ・スペシャル(Hispano Suiza Carmen Boulogne Special)。
ブガッティやランボルギーニ等のスーパーカー/ハイパーカーを販売するメーカーに潜む形で、第二もしくは第三のスーパーカーとして注目を受けるはずだった一台なのですが、中々その機会に恵まれませんでした。
ですが今回、EVスーパーカーとしてはほぼ無名レベルのカルメン・ブローニュ・スペシャルを、大富豪のマイケル・フックス(Michael Fux)氏が世界で一番最初にオーダーし、更にボディカラーには自身の名前も含まれたFux Fuchsiaと呼ばれるボディカラーに仕上げるよう塗料を委託していたことが明らかとなりました。
大富豪マイケル・フックス氏といえば、世界で一番最初にマクラーレン・セナを納車させたとんでもない人物
マイケル・フックス氏といえば、低反発マットレスの帝王で実業家、更には希少なスーパーカーコレクターとしてもお馴染みで、世界で一番最初に納車されたマクラーレン・セナ(McLaren Senna)にも、”フックス・グリーン(Fux Green)”と呼ばれる自身の名を用いた特別カラーにて納車させていましたね(ボディカラー代だけで約944万円)。
ちなみに今回、カルメン・ブローニュ・スペシャルにペイントされるボディカラーは、”フックス・ファッシア(Fux Fuchsia)”と呼ばれるパープル系で、以前同氏に納車されたマクラーレン720Sやロールスロイス・ドーン(Rolls-Royce Dawn)と同じ名称ではありますが、光りの加減によるものなのか、色味が大きく異なっているようにも見えます。
個性的な色合いに加えて、イスパノ・スイザの特徴でもあるブロンズのアクセントを追加
今回公開されているカルメン・ブローニュ・スペシャルを見ていくと、かなり目立つパープルカラーをベースにしつつ、フロントエンドにはブロンズカラーのスクエア型グリルを採用し、フロントロア部分にもブロンズのリップスポイラー、単眼タイプのLEDヘッドライト、そしてフロントグリル上には”Hispano Suiza”のバッジがクロスするような形で貼付されています。
ちなみにイスパノ・スイザCEOのミゲル・スケ・マテウ氏によれば、カルメン・ブローニュは前世紀初めからのイスパノ・スイザレースカーにちなんで名づけられた伝統ある名称であり、更にはフランスの北海岸に位置する小さなフランスの都市をも意味する誇り高きモデルとのこと。
実は100%ピュアEV仕様で1,000馬力超え、0-100km/h加速時間は3秒未満
具体的なスペックについては、80kWhのバッテリーとデュアルモーターをセットアップすることにより、後輪のみにシステム総出力1,005hpを発揮することが可能に。
そして車体重量は1,690kg未満になるとのことで、そのためにもカーボンファイバモノコックやフルカーボンボディを採用しているそうです。
直線性のパフォーマンスとしては、0-100km/hの加速時間が3秒未満で、最高時速は電子制御にて250km/hにまで制限されているとのことですが、おそらくリミッター解除も可能でしょうし、更に上のスピードにまで到達すると思われます。
インテリアもとても個性的なホワイトとパープルの2トーンカラーに、オレンジやカーボンブラック、ブロン系、更にはゴールド等のアクセントも加味された豪華なインテリアに仕上げられることになります。
オーナメントパネル系には、カーボンファイバパーツが使用される予定とのことで、可能な限りの軽量化を施していく予定とのこですが、これだけの装備内容で一体どれだけの費用が発生するのか気になるところ。
カルメン・ブローニュ・スペシャル本体だけでも2億円近くになるとのことなので、もしかするとオプションなども含めると2.5億円~3億円に到達するかもしれませんね。
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Reference:CARSCOOPS