2021年モデル・ポルシェ新型911GT3カップ(992世代)が世界初公開!先代に比べCO2排出量を抑えつつ485馬力→510馬力にパワーアップ、価格は約2,840万円から
更に過激さを増し、活躍の場も広く展開される新型911GT3カップ
2020年12月12日、ポルシェのレーシングモデルとなる新型911GT3カップ(992世代)が世界初公開されました。
モータースポーツ部門初のワンメイクレーシングマシンで、更に世界で最も売れているレーシングカーとしてもお馴染みの911GT3カップですが、今回のモデルはポルシェモービル1スーパーカーップの競合他社に対抗するだけでなく、ドイツやフランス、アジア、ベネルクス、北米にて開催される全世界のカレラカップのチームにもリリースされるとのこと。
環境法規制に対応しながらもエンジン出力も向上
明らかに先代の911GT3カップよりも過激さが増した今回の新型ですが、パワートレインは排気量4.0L 水平対向6気筒エンジンを引き継ぎながらも、CO2排出量の大幅な削減や合成燃料を使用しての生成、そしてECUセットアップにより最高出力485hp→510hpへとパワーアップしているのが特徴。
ワイドボディ化で空力特性や走行性能向上にも貢献
もちろんパワーアップだけでなく、空力学の向上にも努めていて、911ターボ(Porsche 911 Turbo)よりもワイドボディを採用していることも大きな特徴の一つ。
そして巨大リヤウィングの幅は1,902mmと先代よりも+28mmワイド化し、フロントアクスルは1,920mmに拡大(更にホイールリムはフロント12インチ幅/リヤ13インチ幅まで装着可能)。
足回りも大幅に強化・調整されているため、最適なハンドリングとドライバビリティを保証するGTレースカーでもあります。
続いてインテリアを見ていくと、先代よりも更に過激さが増しつつ911GT3Rをベースにしたレイアウトで、人間工学に基づきながらも操作性を大幅に向上させ、大型カラーディスプレイやライト付きコントロール、カーボンファイバプラスチック製のステアリングホイールを標準装備。
特にこのメーターディスプレイは非常に先進的で、いわゆる現代のプレミアムモデルでも採用されているような12.3インチフルデジタル液晶ディスプレイのようにも見えますね。
経済的側面も考慮した現代のレーシングカー
911GT3カップのリヤデザインや巨大ウィングのボリュームも凄いこと…
ポルシェによれば、今回発表されたモデルはパフォーマンスの向上を追求するだけでなく、より費用効果の高いものへと仕上げることにも重きを置いたそうで、購入後の経済的側面も考慮したモデルとのことですから、メンテナンス面においても先代よりも大幅改良されてるのでしょうね。
気になる2021年モデル・新型911GT3カップの車両本体価格は約2,840万円からとのことで、チームへのデリバリーは2021年2月頃より開始されるとのことです。
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Reference:motor1.com