【訃報】「ニュルブルクリンクの女王」ことサビーネ・シュミッツさんが癌により死去。フェラーリF8トリブートが新車納車されて6時間後に大破事故で廃車に

常に笑顔を絶やさなかったニュルブルクリンクの女王

レーシングドライバーで人気番組トップギアにも出演していた「ニュルブルクリンクの女王」こと、サビーネ・シュミッツ(Sabine Schmitz)さんが、2021年3月16日に亡くなられたことが明らかになりました。

彼女は2017年より癌(ガン)発症により、闘病生活を送り続けてきましたが、病状が更に悪化し、51歳という若さにしてこの世を去りました。

サビーネ・シュミッツさんといえば、1996年~1997年のニュルブルクリンク24時間耐久レースにBMW M3にて参戦し、その圧倒的なスキルの高さと突っ込みの鋭さにて2度も制覇した唯一の女性ドライバーです。


彼女の名が全世界に知れ渡ったのはトップギアのアノ名シーン

こちらがサビーネ・シュミッツさん。

カメラの前では常に笑顔を絶やさない明るい女性で、人気テレビ番組トップギアでも何度か登場し、現場を常に盛り上げていた一人でもあります。

そんなサビーネ・シュミッツさんが一躍有名になったきっかけといえば、2004年12月に放送されたトップギアでの企画。

司会者のジェレミー・クラークソン氏が、ジャガー・Sタイプ(Jaguar S-Type)のディーゼル仕様にてニュルブルクリンクサーキット・北コースをアタックし、自己ベストタイムである9分59秒を記録したにも関わらず、彼女は1回きりのアタックで47秒も速く更新。

サビーネ・シュミッツさん「そんな記録、私ならバンでも更新できるわ!」

ジェレミー・クラークソン氏のタイムを酷評して彼女は「それぐらいのラップタイム、私ならバンでも出せるわ!」と笑顔で言い放ち、2回目の出演の際に商用バンとなるフォード・トランジットにて挑戦。

その結果、最終的なベストタイムは10分8秒とわずかにクリアできなかったものの、そもそも軽量化された商用バンでここまでのラップタイムを更新することは簡単なことではなく、更に番組スタッフが彼女を撮影しようとするも、「あまりに速すぎてついて行けない」ため、ジャガーのテストドライバーであるウォルフガング・シュバウアー氏を雇い、彼の運転するジャガー・SタイプRで追いかけることになったというのも有名な話ですね。

明るくも美しい笑顔の裏側から見せる、狂気ともいえる圧倒的なドライビングセンスは本物且つ伝説で、今でも彼女が癌でこの世を去ったことは信じられないところ。

なおトップギアの司会者であるクリス・ハリス氏は、ツイッターにて哀悼の意を表し「素晴らしく、パワフルで陽気な人だった。心から安心して休んでください」とコメントしています。

新車で納車されたばかりのフェラーリF8トリブートが、僅か6時間後に大事故で廃車に?!気になる続きは以下の次のページにてチェック!