やるやんトヨタ!新型コロナ対策など含むワクチン輸送用ランドクルーザー78が世界初公開!最大400個のワクチンパッケージも保管可能に

子どもたちの命を救う形で国産のオフロードクロカンモデルが採用されるのは誇りでもある

昨今の諸事情や半導体の供給不足により、各自動車メーカーが大変な状況になっていますが、こういった中で新型コロナ対策を目的としたワクチン輸送モデルが、トヨタから新しく発表されました。

このモデルは、旧世代モデルとなる78系ランドクルーザー(Toyota Land Cruiser 78)をベースに、トヨタ通商とトヨタ自動車、そしてB Medical Systemsの3社によって共同開発されたワクチン保冷輸送車。

WHO(世界保健機関)が定める医療機材品質認証PQS(パフォーマンス:Performance、品質:Quality、安全性:Safety)を取得したと非常に貴重なモデルとのことで、認証登録会社が豊田通商で、ワクチン保冷輸送車でのPQS取得が世界初というのも注目ポイントだと思います。


ワクチン輸送の問題で、毎年150万人もの子供の命が失われている

今回このようなモデルが開発された背景には、病院やその他の医療関連施設への不適切な温度管理された輸送が原因で(2度~8度が必須)、毎年供給されるワクチンの約20%が使用できない(廃棄)と推定されていて、その結果として予防可能な病気(VPD)でありながらも、毎年150万人もの幼い命が失われています。

なお途上国においては、ワクチンと予防接種のための世界同盟であるGAVIアライアンスや、ユニセフなどの国際機関からワクチンの供給支援を受けられるものの、国内の病院などまで配送する際に道路インフラが未整備であることも大きな問題となっています。

こういった様々な問題を解決するために、ワクチンを適切な温度にて輸送することができ、それでいて舗装されていない道路を走破するためには、トヨタのオフロードクロカンモデルとなるランドクルーザーが最も最適になるんですね。

たった一度の輸送で400人分の命を確実に救うことができる

そしてこちらが毎年失う150万人の命、そしてこれからの尊い命を守るために開発された専用輸送冷蔵ボックス。

この冷蔵ボックスは、全400個ものワクチンパッケージを補完することが可能で、独立したバッテリーによって駆動され、外部電源無しで約16時間稼働し続けることが可能な画期的なシステムを採用しています。

そしてこの冷蔵ボックスは、走行中は車両から充電、駐車中は外部電源から充電に切り替えるなど、その状況に応じて充電を切り替えることができるのも大きなポイントです。

新型コロナに限らず、様々な病気から命を守る特別な一台として、今後途上国を中心にフル活用されるのではないかと思われます。

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Reference:CARSCOOPS