フルモデルチェンジ版・ホンダ新型ヴェゼルの走行インプレッション。下りの減速セレクターは便利、ちょっと荒れた路面での突き上げは?そしてドローン空撮も【動画有】

初代ヴェゼルのキビキビとした走りを”敢えて封印”しているのも何となくわかる

さてさて、私に納車されたばかりとなるホンダのフルモデルチェンジ版・新型ヴェゼル(Honda New Vezel)ですが、おかげさまで数多くの方々から祝福のお言葉を頂いております。

中には心無いコメントをされる方も多いですが、それだけたくさんの方々に見て頂けているという感謝の気持ちもあり、少しでも新型ヴェゼルの購入を検討されている方や、現在納車待ちの方々の参考になればと考えております。
※グレードやボディカラー、内外装デザインは以下の関連記事にて。

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今回は新型ヴェゼルをちょっとした峠道に走行させての簡易的なインプレッション、ドローン空撮による走行動画をご紹介していきたいと思います。


新型ヴェゼルの走りは敢えて初代ヴェゼルとは異なる方向性にシフトしている

早速新型ヴェゼルの簡易走行インプレッション。

新型ヴェゼルのコンセプトには、「ワクワク感」や「開放感」「爽快感」、そして実用性を両立した魅力的なクルマをベースに開発が進められたそうですが、まず真っ先に気づくポイントとしては、初代ヴェゼルのようなキビキビとした走りや、ガチっとしたカタメの足回りではなくなっているということ。

新型ヴェゼルでは、開発コンセプトにある通り、スポーティでメリハリを付けた走りというよりも、仲間や家族、恋人との移動の楽しさを主軸に置いているのではないか考えられ、乗り心地のマイルドさに加え、低重心化による安定性も向上しています。

スポーティな走りは走行モードにて対応

そして走行モードもECON/NORMAL/SPORTの3種類が設けられ、普段の走りはECON/NORMALを選びつつ、ちょっといつもとは異なる爽快感のある走りや、躍動感のある加速や安定感のある走りにしたい方はSPORTを選ぶことができ、特にSPORTモードは初代ヴェゼルのキビキビとした走りをかすかに感じさせてくれるところも。

確実に初代ヴェゼルのときの感覚が得られるか?と言われると難しいですが、敢えてスポーティを強調する走りを封印するところは、ホンダ開発陣にちょっとした意図があるのではないか?と予想。

おそらく今後のマイナーチェンジや一部改良のタイミングで、更にハードな走りを提供してくれるModulo X/RS相当のグレードを提供するためだと考えられます。

減速セレクターの使い勝手はかなり良いぞ

とはいえ、決してスポーティな走りができないというわけではなく、「走る・曲がる・止まる」のメリハリはしっかりとしていますし、アクセルオフしたときの回生ブレーキの強さ、更には下りでの減速セレクターによる数段階のエンブレもゲーム感覚で楽しめますし、パドルシフト操作というところにもちょっとした遊び心があるのも新型ヴェゼルの良い所(以前所有していた新型フィット4では減速セレクターが無かった)。

なお先述にも出てきた減速セレクターですが、この装備を知ってしまうと中々クセになり(ガソリンGは非搭載)、特に峠などの下りではフットブレーキを多用せずとも、”D”レンジ+減速セレクターによる強力な回生ブレーキだけでヘアピンカーブや急な下り坂も対処でき、更に傾斜が厳しくなるようであれば、”D”レンジ→”B”レンジにシフトし、ここに減速セレクターを加味するともう一段階強めの回生ブレーキとなるため、安心して峠を下ることができるのも大きなポイントです。

新型ヴェゼルに装着したサイドバイザーの風切り音は?ドローン空撮動画などは以下の次のページにてチェック!