レクサス高輪にて不正車検が発覚。対象台数は565台…整備士や店舗側にばかり問題が指摘されているが、私は「顧客側にも問題がある」と考えている

もちろん不正車検はアウトだが、そうさせてしまったのも企業や顧客側に問題がある?

2021年3月末、トヨタのおひざ元であるネッツトヨタ愛知の販売店(プラザ豊橋)にて不正車検が発覚→行政処分を発表したばかりですが、今度は東京都のトヨタモビリティ東京にあるレクサス高輪において、指定整備の一部の検査において、基準を満たす値への書き換えや、一部の検査を実施しなかった(つまりは不正車検)という事実が認められました。

これはトヨタの公式プレスリリースでも明らかにしていることですが、今回の不正車検により、565台分の車両が検査基準を満たさないままパスされたとのこと。

こうした不正車検が二度と発生しないために、再発防止の徹底や整備士とのコミュニケーション強化、人員の増強・働く環境の改善などが挙げられていますが、それ以前にどうしてこのようなことが発生してしまったのかが気になるところ。


企業側は抽象的な問題を取り上げているが、根本的には業務負荷にマッチしない安月給が問題だと考える

なおトヨタの公式的な見解(原因の発端は何なのか?)としては以下を取り上げていますが、もう少し具体的なことを言えば、技術内容(しかも人の命を預かる重要な立ち位置)に見合わない給料の低さも影響しているのでは?とも推測。

今回の不正は、増加する仕事の量に対して、エンジニアを中心とした人員や、設備の増強が追い付いておらず、慢性的に高負荷な状況が続いていたことが一因として挙げられます。

また、決められた時間内に車検を終わらせることも、目的となってしまっておりました。

一台一台のおクルマには、車種や、走行距離、日々の使われ方や、車両の状態などで、必要な作業時間が異なりますが、当初予定された時間で仕上げることを最優先してしまったために、今回の不正につながりました。

今後は、必要な人員の増強、サービス機器の更新などを最優先で進め、エンジニアのための十分な休憩スペースを設置するなど、働く環境の改善を実施いたします。

また、安全・安心なクルマの整備に必要な追加作業にかかる時間などを、今後はお客様にしっかりとご説明してまいります。

そして、経営陣が店舗のオペレーション上での負荷と悩みを現地現物で把握し、店舗における業務のあり方を抜本的に見直すことにより、全員が目指すべきものに向けて一つになれる環境とお互いが話し合える風土を作り上げてまいります。

via:Toyota

給料面や整備士への過負荷だけでなく、もう一つ問題視すべきは顧客の質?気になる続きは以下の次のページにてチェック!