レクサス高輪にて不正車検が発覚。対象台数は565台…整備士や店舗側にばかり問題が指摘されているが、私は「顧客側にも問題がある」と考えている

改めて整備士側の負荷は相当に大きく、顧客側もその負荷を大きくしているのかもしれない

最近では日本人の整備士だけでなく、外国人整備士も増えてきましたが、その背景には安月給という問題もあり、私の知人でも自動車整備士が何人かいらっしゃいますが、「給料が増えない」「残業代が出ない」「決められた時間内に終わらなければペナルティが出る」というのもある一方で、「作業している中で顧客からのクレームがくる→相手をすると中々作業に戻れない」「約束の時間内にお客さんが車を持ってこない」といった問題もあるそうです。

整備士も人間であり、顧客のためのロボットではない

特に「約束の時間内にお客さんが車を持ってこない」という問題は(顧客側が)極めて悪質だと考えていて、顧客が約束の時間に持ってこない→遅れたら遅れたで指定の時間までに整備を終わらせなければならないと圧力をかける→遅れた側が「ここも見てほしい」と追加依頼をしてくる→指定時間を過ぎると整備士の技術不足だと罵られる→お客さんは悪くないという扱いになるといった流れも。


より良いものにするためには、企業や整備士だけでなく顧客も含めてだと思う

こうした「明らかに整備士側にだけ負担がかかるような問題」も増えていて、体力的・精神的負荷が増える中で給料が増えないことも大きな原因だと考えますが、個人的な意見としては、もっと顧客側の質を高めるようトヨタ/レクサス含め、メーカー/ディーラー側が呼びかけるのも重要ではないか?とも考えるんですね。

特に先述のように顧客側の問題が全然ピックアップされないのも問題だと思いますし(全ての顧客という意味ではない)、ディーラーや自動車整備士だけが悪者扱いになってしまうのは流石に違うと思うんですね。

もちろん、今回の不正車検は絶対にアウトなのは間違いありませんし、以下の台数が「数値の書き換え」「検査未実施」というのも問題だとは思いますが、そうさせてしまっているのも、私たち顧客なのかもしれません。

【不正内容一覧(全565台が対象)】

①ヘッドライトの明るさ・・・基準を満たす値に書き換え

②フロントタイヤの角度・・・基準を満たす値に書き換え

③パーキングブレーキの効き・・・基準を満たす値に書き換え

④排気ガスの成分・・・検査を実施しなかった

⑤スピードメーターの精度(誤差)・・・検査を実施しなかった

なおこれらの不正車検が明らかになった全565台は、全て無償にて再検査を受けることになりますが、結果的に更に負荷がかかるのは「現場を取り仕切る自動車整備士」であることを忘れてはいけません。

【トヨタ子会社 レクサスで不正車検565台 数値書き換えも】

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Reference:Toyota