ベントレー新型フライングスパーPHVに特別仕様車”オデッセイ・エディション”登場!あの近未来的なコンセプトモデルEXP100 GTをモチーフにした贅沢な一台

生産台数や価格帯は明らかになっていないものの、とんでもない金額になることは間違いなさそうだ

ベントレーの4ドアセダンモデルとなる新型フライングスパーPHV(Bentley New Flying Spur)をベースに、2035年の近未来型コンセプトカーEXP 100GTからインスピレーションを受けた特別仕様車”フライングスパー・ハイブリッド・オデッセイ・エディション(New Flying Spur Hybrid Odessay Edition)”が世界初公開されました。

このモデルは、100%ブリティッシュ製ウールやツイードトリムを採用したり、メーカーオプションにてラムウールのカーペットを採用するなど、贅を尽くした究極の特別仕様車として販売されるとのこと。

ただ、今回発表されたのはあくまでも内外装デザインのみで、具体的な販売台数や価格帯は明らかになっていませんが、ベースとなるモデルがPHVですし、何よりもラグジュアリーモビリティーを重要視したEXP 100GTからインスピレーションを受けた特別仕様車ともなれば、相当な金額になることは間違いないと思います。


ここまで高級感を前面に押し出した特別仕様車も珍しい

こちらが今回公開されている特別仕様車フライングスパー・ハイブリッド・オデッセイ・エディションのエクステリアデザイン。

見るからにゴージャスで英国紳士なデザインにまとめられていますが、ボディカラーにはゴールデンブロンズが採用され、更にフロントバンパーやラムサラウンド、サイドロアガーニッシュ、そして21インチ大口径鍛造アルミホイールにはペールブロドガーと呼ばれるアクセントを加味した特別な色合いにまとめられていて、恐らくこのボディカラー代だけで大衆車1台分が購入できるのではないかと思います。

足もとのアルミホイールをもう少し拡大してみるとこんな感じ。

デュアル10スポークのダイナミックな足もとに加え、ブレーキキャリパーはブラックにペイントされ、更に”BENTLEY”のロゴアクセントはホワイトにすることでメリハリを付けていますね。

採算度外視にも見える贅を尽くしたインテリア

インテリアもかなり豪華な仕上がりになっています。

先述にもある通り、イギリス産ウールにて製造されるツイードパネルを採用するだけでなく、持続可能性に重点を置いたオープンポア・コアベニアフェイシアやウエストレールにおいては、ハイグロスベニアよりもラッカーの使用量を90%も少なくしているとのことで、ウッド本来のナチュラルな表面の質感、そして自然と触れるかのような柔らかい印象を与えるインテリアにするところも、近未来的なデザインとして採用する一方、コストも相当に掛かっていると予想されます。

なお、木材から選択されたオープンポアベニアについて、3層の極薄ラッカーにて塗装されていて、厚さは僅か0.1mmと職人レベルの技術によって実現しているそうです。

おそらくこうした技術も特別仕様車だからこそできることだと思いますが、歩留まりの悪さもかなり目立つでしょうし、販売できる台数も2桁台ではないかと予想しています。

そしてサイドシル部分には”ODYSSEAN EDITION(オデッセイエディション)”のロゴ付きスカッフプレートを標準装備。

シート表皮はもちろん高級本革を採用し、腰部分に向かって伸びやかになっていくダイヤモンドステッチ、更にはパンチングスポットもダイヤモンド形状にするなど、この辺りも相当に手間が掛かっていると考えられます。

なおオプションとして、ベルーガ/ポルポイズ/クリケットボール/ブルネル/バーントオークの本革に対し、軽量且つモダンなリネンと組み合わせた計5種類から選択が可能とのことで、これら以外でのテーマ変更は不可能になっています。

シートバックの作りも非常に丁寧で質感もかなり高いですね。

ダウンサイジングV6ターボ+プラグインハイブリッドを採用し、加速性能はフライングスパーV8よりも速い!

ちなみに気になるパワートレインですが、排気量2.9L V型6気筒ツインターボエンジン+電気モーター+14.1kWリチウムイオンバッテリーを組み合わせたプラグインハイブリッド(PHV)が採用され、システム総出力544ps/システムトルク750Nmを発揮するのこと。

これにより、バッテリーのみでのWLTPサイクルでの航続可能距離は40km、そしてガソリン含めての航続可能距離は700kmと実用性にも優れたスペックとなっています。

そして直線性のパフォーマンスとしては、0-96km/hの加速時間が僅か4.1秒(フライングスパーV8よりも0.1秒速い!)、最高時速は285km/hにまで到達します。

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Reference:motor1.com