結構イケてる!英国トヨタが特別仕様車カローラトレックをベースにしたパトカーを世界初公開!オフロード志向&パトライト装着で災害や暗所にも活用できそうだ

残念ながらこういった特殊なモデルは日本で見ることはできない

トヨタのイギリス部門が、現地ダービーシャー州警察にて使用される特別なパトカーを世界初公開・納車したことを明らかにしました。

このモデルは、欧州市場にて販売されているカローラツーリングスポーツ(Toyota Corolla Touring Sport)をベースに、オフロード&クロスオーバー風に仕上げられたカローラトレック(Corolla TREK)を特別に改造したもので、普段のパトロールだけでなく災害などにも活用できる一台として採用されました。

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トヨタのイギリス製造部門によると、カローラを製造するトヨタ・マニュファクチャリングUKとダービーシャー警察との関係性は深いものがあり、以前から専用パトカーの開発の話も進められていたとのことから、今回このような特別モデルが誕生したとのこと。

早速カローラトレックをベースにしたパトカーをチェックしていきましょう。


カローラトレックのパトカーを見ていこう

こちらが今回世界初公開されたカローラトレックのパトカー。

イギリス警察独自の蛍光イエローにブルーのアクセントが加味された2トーンカラーを採用し、更にトップルーフにはブルーのパトライトを装着することで、一目でパトカー仕様であることが確認できます。

なお、こうした蛍光色強めのカラーにしている理由としては、前述の通り一目でイギリスパトカーであることが分かることや、災害場所や暗所などでも区別できるから。

そのため、この特注カラーに設定するだけでも相当なオプション費用(改造費用?)が発生するとのことですが、これ以外にもラフロードパッケージなるオプションが追加設定され、更に車高をリフトアップすることにより、走破性の向上と走行場所を限定させないダービージャー州警察の責任感の強さが伺えます。

カローラトレックが採用されたもう一つの理由は、ハイブリッドシステムのみを採用しているから

リヤクォータービューはこんな感じ。

伸びやかなボディはカローラツーリングそのもので、しかしスポーティでコーナリングでの安定した走りを提供するのはカローラスポーツの大きな特徴でもあり、こういった「良いとこ取り」の要素にオフロード志向も加味されれば、警察車両としての用途の幅も大きく広がりそうですね。

ちなみにパワートレインは、環境法規制のことも考慮して排気量2.0L 直列4気筒自然吸気エンジン+電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステムを採用し、トランスミッションはCVT、駆動方式は前輪駆動(FF)を採用。

ダービーシャー州警察は、こうした環境法規制や排ガス規制にも対応するトヨタの前向きな姿勢をバックアップする意味も兼ねて、カローラトレックを選択しています。

内装も独特の改造で積載性を向上

車内は一部のみの公開となりますが、後席と荷室の間に格子状の金属製パーテーションを設けることにより、荷室を拡大・荷物が後席に入り込まないように工夫されているとのことですが、災害時などにも重宝されるかもしれませんね。

センターインパネ上部には、フローティングタイプのディスプレイオーディオが装備され、操作関連のリモコンも。

既にダービージャー州警察のパトカーとしてフル活用されているカローラトレックですが、同警察のテリー・ヒッチコック氏によれば「ダービーシャー州警察は、地元で製造されたこの特注品を運用する機会を得たことに感謝しています」とコメント。

一方でトヨタ・マニュファクチャリングUKのマネージングディレクターであるリチャード・ケンワージー氏も「ダービーシャー州警察の要求に応えることのできる車両の提供を求められたときには、喜んで検討しました。TMUKは、トヨタと協力しながら官民双方の顧客のニーズを満たすために、提供できる追加の製品やサービスを継続的に調査・開発しています」と語っています。

カローラトレックの「トレック」って何?どういったところが特別仕様車なの?気になる続きは以下の次のページ(2ページ目)にてチェック!