フェラーリも激怒したと話題のケーニッヒ。何とF40風に見せたレプリカモデル「F48」が競売へ→「F40が買えなかった人のために作った」という理由でフェラーリの”アノモデル”をベースにしていた
販売されたのは僅か10セットのみ、何かとフェラーリを激怒させたケーニッヒのレプリカ?モデルが競売へ
これまで様々なスーパーカーをモチーフにしたレプリカモデルが登場してきましたが、ドイツ・ミュンヘンに拠点を置くチューングメーカーのケーニッヒが、過去にフェラーリF40のレプリカモデルとなる「F48」と呼ばれる謎のコンプリートモデルを発表・発売したことで大きな話題となりました。
そしてこのF48と呼ばれる謎のコンプリートモデルが2021年11月末に競売へと出品され、更に注目されています。
ちなみにケーニッヒといえば、過去にフェラーリ創業者であるエンツォ・フェラーリ氏を激怒させたテスタロッサ(Ferrari Testarossa)ベースのコンプリートモデルを発表 → 訴訟問題にまで発展するほどに色々な意味で話題となったチューナーでもあります。
F40のレプリカモデルとなるF48をチェックしていこう
こちらが今回競売に出品されたF40のレプリカモデルとなるF48のエクステリア。
イエローのボディカラーが何とも個性的で、足もとのホイールにもイエローのアクセントが追加されています。
パッと見ではF40のようには見えない「ちょっと不気味」な一台ではありますが、どうやらF48の注目ポイントはリヤデザインにあるようです。
確かにリヤデザインはF40っぽいが…?
こちらがF48のリヤデザイン。
確かに巨大リヤウィングや2灯式テールランプ、ダクト付きのアクリル製リヤエンジンフードなど、細部を見ていくとF40っぽいところはあるものの、それでもちょっと違和感はありますね。
またマフラーは、センター3本出しではなくセンター寄りの2本出しレイアウトで非常にシンプル。
そしてリヤエンドには跳ね馬のバッジが貼付されていますが、実はこのモデルのベースは、1990年式フェラーリ348tsとのことで、「フェラーリをベースにしたフェラーリのレプリカモデル」というちょっとややこしい一台なんですね(だからF40と348をまとめてF48という名称に)。
なぜF48が製作されたのか?
そしてこのコンプリートモデルが製作された理由としては「F40を購入できなかった人のために、F40に対抗できるスペックで販売したかった」から。
その結果がF48というコンプリートをモデルを生み出したことにつながったわけですが、これもちょっとした”いわくつきのモデル”になりそうですね。
エンジンは348のV8をツインターボ化し500馬力以上を発揮!
リヤミドシップのエンジンフードには、ケーニッヒ(Koenig)ロゴとF48の名称、そしてフェラーリのブランドロゴも入っていますね。
これもエンツォ・フェラーリ氏が見たら激怒しそう…ちなみにパワートレインは、排気量3.4L V型8気筒エンジンをツインターボ化することで、最高出力296hp→500hp以上にチューンアップ。
加速性能などは明らかになっていませんが、走りに関しては本物のF40に匹敵するとのこと。
何と10台中3台しか生産されなかった右ハンドル仕様
インテリアを見ていくと、何と右ハンドル仕様。
元々このF48が販売された台数は僅か10セットのみとのことで、その内右ハンドル仕様は僅か3台のみとのことですが、今回出品される個体はかなり貴重且つコンディションも抜群とのことで、おそらくオークションでの予想落札価格も相当に高額になることが予想されます。
サイドビューはこんな感じ。
大きく張り出したフロント・リヤオーバーハングが何とも印象的ですが、348独特のサイドドアパネルに設けられた水平基調のインテークは設けられず、敢えてF40に近いデザイン言語に。
トップルーフに関しては、クーペでもハードトップでもなくソフトトップのアペルタ風で、基本的には手動脱着式(ラ・フェラーリアペルタと同じ)。
足もとのアルミホイールを見ていくと、さすがにF40のようなセンターロック式ではなく5穴式を採用。
チリがいくつか合っていないところも見受けられますが、現時点でケーニッヒがカスタムしたF48の故障や事故例などは聞いておらず、恐らくどのモデルもコレクターによってキレイに保管されているのではないかと予想されます。
ケーニッヒF48の予想落札価格は?
最後にF48の気になる予想落札価格ですが、今のところ207,172ドル(日本円に換算して約2,350万円)以上とのことで、流石にF40のように1億円以上の価値を得ることは無さそうです。
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Reference:autoevolution