欧州マツダ幹部がフルモデルチェンジ版・新型MAZDA6の発売は「しばらく無い」とコメント…「今はセダンではなくSUVしか売れない…世間は新型CX-60のようなモデルを求めていた」

まずは確実に顧客を獲得できるSUVで体力を蓄えていく作戦なのかもしれない

2022年4月にも日本仕様の詳細が明らかになる予定のマツダ新型CX-60ですが、その一方でもう一つ期待されているのが、フラッグシップセダン&フルモデルチェンジ版・新型MAZDA6。

既に海外デジタルアーティストやカーメディアにより、次期MAZDA6はこうなる?というレンダリングが公開され大きく盛り上がっていますが、一方で欧州マツダ公式は冷静な立ち位置で次期MAZDA6を見ているようです。

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っというのも、このしばらくは「新型MAZDA6を発表・発売するつもりはない」とコメントしているそうで…一体どのような理由で発売しない考えを示しているのか?早速チェックしていきましょう。


SUVが売れているこの時代に、セダンを投入するのは危険だと考えている?

今回の報道は、日本国内のマツダ公式が発言したわけではなく、あくまでも海外カーメディアAutocarのインタビューを受けた、欧州マツダ法人の開発及びエンジニアリングのボスであるヨアヒム・クンツ(Joachim Kunz)氏がコメントしたものになります。

彼のコメントを参考にさせていただくと、「次期MAZDA6が後輪駆動(RWD)を搭載するフラッグシップセダンとして登場することは間違いなく素晴らしい」と前置きした上で、「世界市場はここ数年で大きく変化した。特にクロスオーバー/SUV市場の伸びは凄まじく、マツダとしてもSUVの売り上げは飛躍的に向上している」とし、更に「今の時代にプレミアムセダンを販売することは重要ではなく、優先度としてはSUVを高くすることを考えている。今のユーザーは、新型CX-60などのような新しいSUVを求めている」とコメント。

そして今後のラインナップの展開に関しては、欧州市場では新世代CXシリーズ&ラージ商品群第一弾となる新型CX-60を皮切りに、更にプレミアム感を高めた3列シートSUVの新型CX-80を展開していくことでSUVに注力する一方、次期MAZDA6を含むセダン系の発売は「しばらくは無い」ともコメントしています。

MAZDA6だけでなく、既存のMAZDA2/MAZDA3はFMCではなくマイナーチェンジ or 一部改良に留まる?

そのため、次期MAZDA6が2022年~2023年内に発売される可能性は極めて低く、あと数年感は前輪駆動(FWD)ベースの現行MAZDA6を引き続き販売していく予定とのこと。

もちろん、この背景にはSUVの販売台数を伸ばしていくことで、マツダの体力を蓄えていく必要性があるからこその考えだと思われますが、そうなると次期MAZDA3/MAZDA2はどうなるの?という見方も。

またマツダオーストラリアのマーケティングディレクターであるAlastair Doak氏によれば、「今後のパイプラインにいくつかのアップデートがある」とのことで、具体的な新型車や後継車に関する情報展開や計画内容は明らかにしていないものの、もしかすると既存プラットフォームをベースにしたマイナーチェンジや一部改良の可能性も考えられますし(その中にはMAZDA2/MAZDA3/MAZDA6が含まれているのかも)、この点は今後のマツダの公式プレスリリースに注目したい所です。

次期MAZDA6だけでなく、実は新型RX-9の発売の計画もない?新型CX-60は日本市場でいくらぐらいで販売される?気になる続きは以下の次のページ(2ページ目)にてチェック!