フェラーリ新型ローマに日本伝統をモチーフにしたワンオフモデルが登場!何と75年前の着物をシートに採用。パガーニ新型C10が2022年9月12日に世界初公開予定【動画有】

2022-07-07

イタリアと日本の伝統技術が融合した世界に一台だけのローマが遂に登場

フェラーリのエントリー2ドアスーパーカー・新型ローマ(Ferrari New Roma)。

本モデルのコンセプトは「新・甘い生活」で、 ローマを舞台にした1960年公開の映画「ドルチェ・ヴィータ」になぞらえたものですが、ファッションも含めてあの時代の街に漂った、甘くも優雅な空気を現代に再現したオシャレな一台です。

そんな新型ローマをベースに、日本の伝統技術が融合した世界に一台しか存在しないワンオフ&テーラーメイド仕様が世界初公開されました。

一体どのようなモデルなのか?早速チェックしていきましょう。


ブルーのボディカラーから日本の伝統技術をモチーフにしている

こちらが今回公開された、新型ローマをベースとしたワンオフモデル。

このモデルは、フェラーリのテーラーメイドカスタマイズプログラムにより実現したもので、アメリカを拠点とする独立系出版物CoolHuntingの創設者Evan OrenstenとJoshRubinの協力を得て完成した唯一無二のモデル。

彼らは、今回の日本の伝統技術を駆使したワンオフモデルを実現するため、日本に自ら複数回訪問し、様々な展示会や伝統舞踊、伝統技術等を自身の肌で体感してきたそうです。

インディゴ染料である藍(あい)からインスピレーションを受けたワンオフカラー「インディゴメタル」

改めて新型ローマのワンオフモデルを見ていきましょう。

美しきブルーカラーにブロンズの鍛造アルミホイールは、意外に有りそうで無かった組み合わせで、パッと見では日本の伝統技術がどこに使用されているかはわかりませんが、どうやら日本の伝統的な工芸技術の精巧なディテールからインスピレーションを受けた一台とのこと。

っというのも、実はこのブルーカラー、日本の伝統的なインディゴ染料である藍(あい)からインスピレーションを受けたもので、新型ローマのためだけに採用された「インディゴメタル」と呼ばれる特別カラー。

染料は、実際には収穫・発酵されて宿毛になり、灰汁、日本酒、石灰石の粉末と混合された緑の植物に由来します。

その処理の結果として、自然な抗菌特性を持っていますが、そこから職人技によって特殊なブルーカラーが誕生。

おそらくこのボディカラーだけで、高級外車1台が購入できる金額ではないかと思いますが、優雅で欧州の雰囲気を漂わせるローマに日本の伝統技術が融合するというギャップと、それを実現したフェラーリの技術力の高さには驚かされるばかりです。

インテリアには世界共通語の「もったいない」の発想から生まれた古き素材も使用

続いてインテリアをチェックしていきましょう。

藍をテーマにしたデザインはインテリアにも採用され、シートに組み込まれた特別なアクセントは、「裂き織り」と呼ばれる素材で作られており、この素材は江戸時代中期に「もったいない」の発想から生まれました。

今では世界共通語となっている「もったいない=MOTTAINAI」ですが、元々この言葉も環境分野で初のノーベル平和賞を受賞したケニア人女性であるワンガリ・マータイさんが、2005年の来日の際に感銘を受けた”リスペクト(環境3R+Respect=もったいない)”する意味で世界共通語として誕生しています。

そのため、ユニークさだけでなくアップサイクルされていることにも注目で、生地は綿と絹が非常に高価だった1700年代にさかのぼり、お金を節約するために使い古した着物を分解し、新しい繊維で再織して暖かく快適な新しい生地を作成したことから始まりますが、その名前は「引き裂く行為(saku)」と「織りの行為(oru)」の日本語の単語に由来しています。

シートには「75年前の着物」が使用されている

ちなみに生地については、奄美大島で作られた2つの古きの着物で作られ、それぞれ45年前と75年前に藍で染められたもの。

これらの着物の繊維は、伝統的な綿と絹、そして素材がローマで長持ちするように高張力ナイロンと混合されたものなので、まさに過去と現代が融合した世界に一台だけのローマとなります。

2ページ目:新型ローマのセンターコンソールにも、日本の伝統技術である銅メッキが使用!更にパガーニ新型C10が2022年9月12日に発表!